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「Vocalese」 平原まこと
投稿日 : 2010/05/13 16:11
投稿者 久保田r
参照先
2009年5月20日 コロムビアミュージックエンタテインメント

(1)ハナミズキ
(2)Everything
(3)雪の華
(4)First Love
(5)いとしのエリー
(6)Story
(7)あなたと
(8)Path of Independence
(9)しるし
(10)ただ…逢いたくて
(11)千の風になって
(12)ノクターン
(13)さくら (独唱)
(14)いとしのエリー 〜Jazz version〜

サックス:平原まこと

ピアノ:ローマン・コリン/ギター:ニア・フェルダー/ベース:ローザン・ラズマン/ドラム:ザック・ハーモン

オールアレンジ:ニコラス・ファーマカリディス
レコーディングスタジオ:アヴァタースタジオ(NY)
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Re: 「Vocalese」 平原まこと
投稿日 : 2010/05/13 16:12
投稿者 久保田r
参照先
 日本を代表するサックスプレイヤー、平原まこと氏が奏でるJ-POPのカヴァーアルバム。「Everything」「いとしのエリー」「千の風になって」など、屈指のバラード・名曲の数々を優雅に時に切なく歌うように奏でている。

 平原まこと氏といえば、私にとっては宮川彬良氏とコンビを組んでいる人という印象が濃いのだけれど、プロフィールを拝見するとジャズトランペットで有名だった方を父に持ち、歌手の平原綾香さんとaikaさんの父親という音楽一家の中心となっているお方。年間1000曲を超えるレコーディングに参加され、国内外を問わず活躍されている「超」がつくほどの売れっ子プレーヤー。

 当アルバムは、平たく分かりやすく説明すると「J-POPのヒット曲をサックスでカヴァーしたアルバム」という表現になるが、内容は、単にメロディーをサックスでなぞっただけのベタなものではなく、歌うように囁くようにメロディーを奏でながら、主役であるサックスの音色が実に心地よく耳に響く、ピアノの伴奏とアレンジの良さがピカ一となっているおすすめのアルバム。

 単なるカヴァーアルバムという先入観を持って聞き始めると、サックスの演奏の奥深さと曲のイメージをさらに豊かなものとしているアレンジの素晴らしさに思いがけず嬉しい驚きに出会えるアルバムとなっている。歌っているのは、人の声ではなくサックスであるのに歌詞と同じ抑揚と言葉が聞こえてくるような気がするのは何故なのだろうか。それがサックスという楽器の持つ妙であるのか、はたまたそのサックスを奏でる平原まこと氏ならではの凄さであるのか。心地よく耳に馴染む演奏でありながら、一つ一つの曲のイメージがきちんと伝わってくる何気なさの中に質の高い演奏が感じられる素敵なアルバムとなっている。

 おすすめは、二つのバージョンの「いとしのエリー」。憂いのあるシックな演奏と、軽やかで気軽な演奏の二つの表情を楽しめる。
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