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「遥かな海へ」 海上自衛隊東京音楽隊
投稿日 : 2016/06/30(Thu) 15:38
投稿者 久保田r
参照先
2013年11月6日 ユニバーサル ミュージック

(1)イージス〜海上自衛隊ラッパ譜によるコラージュ
(2)翼をください
(3)スペイン
(4)無限に広がる大宇宙(宇宙戦艦ヤマト)
(5)宇宙戦艦ヤマト
(6)朧月夜〜祈り
(7)川のほとり(嵯峨野〜ソプラノと吹奏楽のために〜)
(8)オリンピックマーチ
(9)タラのテーマ(映画「風と共に去りぬ」より)
(10)映画「海の上のピアニスト」より
(11)ドレミの歌(映画「サウンド・オブ・ミュージック」から)
(12)祈り A Prayer for Higashi Nihon
(13)遙かな海へ〜Beyond the Sea, far and away
(14)行進曲「軍艦」
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Re: 「遥かな海へ」 海上自衛隊東京音楽隊
投稿日 : 2016/06/30(Thu) 15:40
投稿者 久保田r
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 様々な国家的行事や国際親善活動にて演奏活動を行っている海上自衛隊東京音楽隊のアルバム。マーチ、映画のテーマ、ポップス、アニメソング等バラエティに富んだ楽曲が収録され、自衛官唯一のヴォーカリストである三宅由佳莉さんの歌も収録。

 始まりと終わりは自衛隊らしいビシっとした曲で幕を開け幕を閉じているが、それ以外の12曲は、有名な映画のテーマをメインに曲名は分からずとも聞いたことのある音楽が多く、親しみやすく聞きやすい内容となっているのが特色。また演奏のスタイルが吹奏楽のため、クラシックのような重厚さはなく、爽やかさと軽い気持ちで親しめる演奏が好感触のアルバムとなっている。

 しかしクラシックではないからと油断していると、その質の高さに思わず襟を正す面持ちにも。丁寧な演奏ゆえに、マーチを聞いていると次第に背筋が伸びてくる思いが。正座してじっと聞くほどではないけれど、奏でる音の表現の豊かさに自然と聞き入ってしまう。そんな自衛隊ならではの演奏が詰まっている。

 さて、私はこのアルバムで初めて三宅由佳莉さんの歌声を聞いて衝撃を受けた。昨今、綺麗な歌声の女性ヴォーカリストは珍しくはないけれども、三宅さんの歌声は私が聞きたいと望んでいた理想の美声に近い。言葉では上手く言い表せないが、温かみと抱擁と内にある表現が音に乗って届く。そんなイメージ。ただただ上手いだけではない琴線に触れる声を持っているのは確か。音楽の楽しさが伝わってくる素晴らしい歌声。

 その三宅さんの声をコーラスにして男性ヴォーカリストの歌う(5)「宇宙戦艦ヤマト」は、予想を超える抜群の出来。何しろ歌っている川上良司一曹の歌声が一瞬本物かと思えるほどの「らしさ」。誠に満足のいく歌いっ振り。そして三宅さんのコーラスがこれまた美しく響いていてうっとりするほど。「ヤマト」音楽ファンとしてこれはかなりおすすめの一曲。(ちなみに(2)「翼をください」は、宮川彬良さんの編曲によるもので何気に親子が揃い踏み)

 ラストの(14)行進曲「軍艦」を聞くと、確かにこれは自衛隊の演奏によるアルバムなのだという思いを新たにするのと同時に懐かしい思いも込み上げる。自分が音楽鑑賞に興味を持ち始めた中学生の頃、家には父親の集めたマーチのLPが何枚もあり、マーチ好きの父がよく聞いていたのを思い出す。少なからず私は影響を受けていて、マーチっぽい曲が好きな傾向にある。そんな自分にとって自衛隊の音楽は、心の片隅に父親の面影を感じる音楽と言える。
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