久石譲の自作自演のソロ・ピアノ・アルバム。
中には『風の谷のナウシカ』『アリオン』『天空の城ラピュタ』
『となりのトトロ』といった、アニメファンにはお馴染みの
メロディーも聴かれる。
個人的にはサントラ盤未発売の『グリーン・レクイエム』が
収録されているのが嬉しい。

編集

このアルバムの中で最も心に染みた曲は、2曲目の「Resphoina」でした。ピアノだけで奏でられたその切ない調べは、いつ聴いても私の心を惹き付けます。
何が直接のきっかけとなったかは、もう記憶が定かではないんですが、私の中で急に久石譲さんへの熱が高まりまして、一時期その頃までに出ていたアルバムを短期集中で集めたことがりました。このアルバムはその時に買った1枚でして、彼がどれだけの映画音楽を手がけているかとかそういった知識もあまり持っていず、ただとにかく聴くんだ、という衝動の元に聴いた時期でありました。
このアルバムに付いているジャケット兼解説書のようなものもシンプルイズベスト、簡潔そのものでして、英語表記の曲名とスタッフリストの他は何も書いていません。ジャケット写真の付いた紙1枚のみなのです。ここに1曲ごとの曲紹介文でも付いていれば、あの曲のピアノソロなのだ、と、知ることが出来たのでしょうが、この曲名だけで後は聴くだけという姿勢は、私の気持ちを楽にしてくれ、ニュートラルな気持ちでこのアルバムに入って行くことが出来ました。
そんな状態の私でしたから、この中に収められている曲はこのアルバムのオリジナル曲なのではないか、と、思っていました。後に元となった映画を見たり、曲を聴いたりして段々と彼の音楽活動について知ることになるのですが、私にとってはこのアルバムを聴いて印象に残っているものですから、”あ。あのピアノソロのアルバムに入っていた曲だ”と、まるでこちらのアルバムの方がオリジナルのように捉えてしまっています。そう思ってしまうほどに、このアルバムは私には印象に深いアルバムです。

編集

Prologue：
　Ａ　Ｓｕｍｍｅｒ's　Ｄａｙ
Act　１：
　Ｒｅｓｐｈｏｉｎａ
　Ｗ　Ｎｏｃｔｕｒｎｅ
Act　２：
　Ｌａｄｙ　ｏｆ　Ｓｐｒｉｎｇ
　Ｔｈｅ　Ｗｉｎｄ　Ｆｏｒｅｓｔ
　Ｄｒｅａｍｙ　Ｃｈｉｌｄ
Ａｃｔ　３：
　Ｇｒｅｅｎ　Ｒｅｑｕｉｅｍ
　Ｔｈｅ　Ｔｗｉｌｉｇｈｔ　Ｓｈｏｒｅ
Ａｃｔ　４：
　Ｉｎｎｏｃｅｎｔ
　Ｆａｎｔａｓｉａ（ｆｏｒ　Ｎａｕｓｉｃａａ）
Epilogue：
　Ａ　Ｓｕｍｍｅｒ's　Ｄａｙ

編集