1. ヴォカリーズ（ラフマニノフ）
　　　諏訪内晶子（ヴァイオリン）／フィリップ・モル（ピアノ）
2. 夢のあとに（フォーレ／カザルス編曲）
　　　工藤すみれ（チェロ）／江口玲（ピアノ）
3. 小舟にて（ドビュッシー：≪小組曲≫より）
　　　プリムローズ・マジック（石岡久乃、安宅薫）（ピアノ）
4. カルメン幻想曲（ワックスマン）
　　　庄司紗矢香（ヴァイオリン）／ズービン・メータ指揮／イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
5. タイスの瞑想曲（マスネ／小六禮次郎編曲）
　　　神崎愛（フルート）／小六禮次郎指揮／東京シティ・オーケストラ
6. 月の光（ドビュッシー：≪ベルガマスク組曲≫より）
　　　吉野直子（ハープ）
7. G線上のアリア（Ｊ・Ｓ・バッハ／木住野佳子＆キャンベル編曲）
　　　木住野佳子（ピアノ）
8.　狂詩曲≪スペイン≫（シャブリエ／山下康介編曲）
　　　神谷百子（マリンバ）
9. ハンガリー舞曲第５番（ブラームス／ヨアヒム編曲）
　　　諏訪内晶子（ヴァイオリン）／フィリップ・モル（ピアノ）
10. アヴェ・マリア（Ｊ・Ｓ・バッハ／グノー）
　　　工藤すみれ（チェロ）／江口玲（ピアノ）
11. エターナリィ（川井郁子／川井郁子編曲＆大島ミチルStrings　Arrangement）
　　　川井郁子（ヴァイオリン）
12. パッヘルベルのカノン（マクドナルド＆ウッド編曲）
　　　吉野直子（ハープ）
13. リベルタンゴ（ピアソラ／淡路七穂子編曲）
　　　鈴木理恵子（ヴァイオリン）
14. フィドル・ファドル（アンダーソン／岡田みな子編曲）
　　　神谷百子（マリンバ）
15. ツィゴイネルワイゼン（サラサーテ）
　　　千住真理子（ヴァイオリン）／ピエール・デルヴォー指揮／ルクセンブルク放送管弦楽団

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ミューズとはギリシャ神話に登場する＜音楽の女神＞のこと。それに擬えた11組12人の女性アーティストの演奏を集めたコンピレーション・アルバムである。
先にフィリッパ・ジョルダーノ、シセル、ジェーン・バーキンら女性ヴォーカルを集めた「ミューズ―Healing＆Ｒｅｆｒｅｓｈｉｎｇ―」、次いでエルトン・ジョン、ルイ・アームストロング、ホセ・カレーラス、スティーヴィー・ワンダー、ルチアーノ・パヴァロッティ、ポール・サイモンら男性ヴォーカルを集めた「アポロ　Apollo」というヒーリング・コンピレーションアルバムがリリースされており、こちらはそのクラシック版と位置付けられているのだが、歌モノと違ってインストルメンタルでは明確に性差が出るとも思われない。さすがにジャケットには一枚もアーティストの写真がないが、帯にはハッキリと「ミューズの名にふさわしい”美人アーティスト”による」と明記されており、クラシックというジャンルも＜ビジュアル系＞中心になりつつあるのかなぁと思わせる。もっとも、それまでクラシックなんか聴いたことがなかった門外漢が、これをきっかけにファンになったとするならば、それはそれで良いことなんだろうとは思う。馴染みの多いであろう曲中心のセレクトなので、入門編としてもＯＫである。

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