クラシック音楽の混載盤は、「名曲アルバム」のようなものをはじめ枚挙に
暇がないだろうが、「ホラー度」を基準に選曲されたアルバムは、おそらく
初めてだろう。
といっても別に「ホラー映画」に流用された音楽を集めた、とか、題材として
怪奇性のあるものを取り上げた作品集、ということではなく、音楽そのものが
「恐怖感」を味合わせてくれるもの、が基準となっている。確かに暗闇で一人で
聴くには勇気の要りそうな曲ばかりだが、かといって普通の「名曲アルバム」の
選曲だったとしても、決して不自然なわけでもない。
要するに、音楽を聴いてどんなイメージを想起するかは人それぞれなわけで、
元の題材に敬意を払った畏まった聴き方だけが、クラシックの楽しみ方では
決してない。クラシックを敬遠する人の取っ掛かりとしては、こういうのも
ありだと思う。

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１．ムソルグスキー「はげ山の一夜」
２．Ｊ．Ｓ．バッハ「トッカータとフーガ　ニ短調より」
３．プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」〜モンタギュー家とキャピュレット家
４．グノー「あやつり人形の葬送行進曲」
５．サン＝サーンス「死の舞踏」
ベルリオーズ「幻想交響曲」
６．〜断頭台への行進
７．〜ワルプルギスの夜の夢
８．グリーグ「ペール・ギュント」〜山の魔王の宮殿にて
９．リヒャルト・シュトラウス「サロメ」〜ああ！私はお前の口に接吻したわ
１０．ストラヴィンスキー「火の鳥」〜魔王カスチェイの凶悪な踊り
ムソルグスキー「展覧会の絵」
１１．〜カタコンブ
１２．〜バーバ・ヤーガの小屋
１３．ショパン「葬送行進曲（ピアノ・ソナタ第２番〜第３楽章）」
１４．ストラヴィンスキー「春の祭典」〜いけにえ（選ばれた乙女への賛美／祖先の霊の呼び出し／祖先の儀式／いけにえの踊り）

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