『宇宙戦艦ヤマト』のノベライズ版に続いて、朝日ソノラマの「ＳＦロマン」シリーズ（？）の第二弾として刊行された。
著者名は「石森章太郎（石ノ森章太郎）」となっているが、おそらく実際の執筆は他のライターによるものではないだろうか？　ただ、カバー、口絵、挿絵などのイラストは描き下ろしのようである。
ストーリーは、一見すると映画『サイボーグ００９／怪獣戦争』のノベライズ風ではあるが、原作コミックス版の「地下帝国ヨミ編」を合わせた感じ（元々映画が「ヨミ編」と「ミュートス・サイボーグ編」のミックスに近いのだが）で、ヒロインとして登場するのは、勿論ヘレナである。
ただ、映画のストーリーを知っていると、違った意味でのどんでん返しがあるので興味は尽きない。
余談だが、「ＳＦロマン」と銘打ったシリーズは本作以外は全てノベライズ。何故この時期に、一冊だけ小説オリジナルで刊行されたのかは謎である。

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