『ジェダイの復讐』から１０年。ハンとレイアの子どもたちもジェイセン、ジェイナは五才、アナキンは三才と腕白盛り。今回のお話は、親善の為に惑星モント・コドルを訪問したレイアが、何者かによって子どもたちを誘拐されてしまうところから始まる。一方ルークとハンは休暇を兼ねて、謎のメッセージが送られてきた人工惑星クリシア・ステーションへ向かっていた。どちらの裏にいるのも、例によって帝国の復活を目論む残党たち。この中に悪の走狗となっている少年がいて、その存在がキーになるというのはどこかで見た展開だし、ジェダイを探しているルークが、不思議な力を持つワルーという未知の生命体の虜になるというのもパターンといえばパターン。ハンの昔の恋人サヴェリが登場してくるのが新味かも知れないが、全体的にはお馴染みの展開といえる。それにしても今回はルークに全く良いところなし。それに『ジェダイの遺児』後の物語なのに、カリスタが全然登場しないのは何故？　というと、作品発表が実はこちらの方が先だったから、というオチがつくのだが――。

編集