やれパーティだ、プレゼントだ、寄付活動だ、というクリスマスのバカ騒ぎが大嫌いな会計士のルーサーは、今年は一人娘が旅立って妻と２人だけなのを幸いに、その妻を説得してクリスマスをすっぽかす（スキッピング・クリスマス）計画を立てた。クリスマス当日から１０日間のカリブ海クルーズへ出かけるのだ。それを知って大騒ぎとなる町内を尻目に、ルーサーは意気揚揚とバカンスの準備を進めてゆく。ところがイヴの日、一年間は帰ってこない予定だった娘が突然帰ってくるという連絡が！しかもフィアンセまで連れて・・・。
クリスマスを題材にした、王道を行く”ハートウォーミング・コメディ”で、作者はなんとリーガル・サスペンスの名手ジョン・グリシャムというのがミソ。ハードカバーの一冊本だが、従来のグリシャム作品に比べれば短編といっても差し支えない（？）分量だし、これまで「難しそうだから」と敬遠していた向きもこれなら大丈夫。ただ、今までの作品に慣れた目からすると、些か内容が薄っぺらいのが気にはなるのだが・・・。
現在映画化企画が進行中。これくらいのボリュームだと、映画にはもってこいだろう。変に気合を入れて、大作にするような愚を犯さなければ、だが。

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今年11月の全米公開に向けて、ジョー・ロス監督でクランク・インしたばかりの劇場版だが、なんと同時期に『サバイビング・クリスマス』という似た題名のコメディ映画が公開されるために、タイトル変更を要請されたのだ。そちらが先にタイトル登録を済ませていたために、こちらでは「クリスマス」をタイトルに謳うことが出来なくなくなってしまったとのこと。うーん、この作品の場合、下手にタイトル変えちゃうと成り立たなくなってしまうような・・・。

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