「スター・ウォーズ/ダークセーバー」 ケヴィン・アンダースン
投稿日 | : 2003/07/21 22:17 |
投稿者 | : Excalibur |
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作品の発表順序と、作品内の時間経過は必ずしも一致していない。『ジェダイの遺児』で初登場したカリスタが、先に書かれた『クリスタル・スター』では登場していないのは当たり前だ。ところが時間軸上では前になる『ジェダイの遺児』で、ルークの最愛の人となったはずのカリスタが、後の『クリスタル・スター』では影も形もないというのは不自然である。そのために両作品のミッシング・リンクを埋めるべく書かれたのが本作品である。マラ・ジェイドやキップ・デュロン、アクバー提督、キウイ・ズークス、ペレオン艦長らお馴染みのメンバーも顔を揃える中、苦汁の決断を迫られたカリスタは、ルークの前から姿を消すことになる。
物語内時間は『新たなる希望』から12年後、『ジェダイの遺児』直後。巨大宇宙船<パルパタインの目>内のコンピューターに取りこまれていたカリスタは、ルークの教え子だった女性ジェダイの身体を借りて実体化するが、そのときにフォースに触れる力を失っていた。力を取り戻すべく、カリスタはルークと共に旅に出るが、その頃ブラック・サンの幹部の生残りダーガ・ザ・ハットが新共和国へと接近してくる。その真の目的はデス・スターの設計図を盗み出すことであり、それを元に超兵器ダークセーバーを製造、銀河に覇権を唱えんとしていた。また死んだと思われたダーラ提督は、内乱に明け暮れる帝国軍の残存艦隊をまとめあげ、新共和国へ宣戦を布告する。