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「ダルタニャン物語」 アレクサンドル・デュマ
投稿日 : 2003/07/25 20:38
投稿者 Excalibur
参照先
デュマの『三銃士』はTVや映画などで何度も映像化されていますし、子供向けの抄訳本も出ていますのでお話は知ってるよ、という人も多いでしょう。しかしこの『三銃士』、実は三部構成からなる大長編の、第一部にしか過ぎないことはご存知だったでしょうか? 鈴木力衛の手になる唯一の完訳本は全11巻。その中で『三銃士』の占める割合は僅か2巻分でしかありません。むしろ、一般には知られざる大冒険の部分のほうが多いのです。
第二部のタイトルは『二十年後』。今度はダルタニャンと三銃士が敵味方に分かれて対立します。その後は三銃士の一人であるアトスの息子がタイトルロールとなる第三部『ブラジュロンヌ子爵(十年後)』へと続いていきます。この第三部だけ単独で取り上げられる機会も多く、『鉄仮面』の題でも知られています(レオナルド・ディカプリオが主演した映画『仮面の男』も、この第三部が元になっています)。
僕は高校時代に学校の図書室で借りて全巻読破しましたが、正直このボリュームには相当難儀しました。でも読み終えた後の達成感、心地よい疲労感は何ともいえないものです。従来は講談社文庫で入手可能でしたが、現在は絶版とのこと(僕は10年ほど前に滑り込み?で購入しましたが)。最近、復刊ドットコムで復刻版が出たようですが値段も高く(全巻揃えると¥22,000にもなってしまう)、おいそれと手に入らない高嶺の花という雰囲気ではありますが、大抵の図書館には置いてあると思いますので、名作物だからと敬遠せず、一冊あたりの分厚さや全体のボリュームにめげずに、是非読みとおして欲しいものだと思います。

  <第一部>
1.「友を選ばば三銃士」
2.「妖婦ミレディーの秘密」
  <第二部>
3.「我は王軍、友は叛軍」
4.「謎の修道僧」
5.「復讐鬼」
  <第三部>
6.「将軍と二つの影」
7.「ノートル・ダムの居酒屋」
8.「華麗なる饗宴」
9.「三つの恋の物語」
10.「鉄仮面」
11.「剣よ、さらば」
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