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「ペンドラゴンと王者の剣/エルフの黄昏」 ジャン=ルイ・フェトジェンヌ
投稿日 : 2004/05/03 20:03
投稿者 Excalibur
参照先
フランスでベストセラーになっているというエルフ・ファンタジー三部作の第一弾。
題名から、アーサー王伝説に材を採ったものだろうと推測したが、案の定イグレーヌ、ウーゼル、モルガン、マーリンといったキャラクターや、聖剣エクスカリバーまで登場。ただし、物語そのものは随分異なり(そもそもエルフはいざ知らず、ドワーフまで絡めてきたあたりで違和感たっぷりなのだが)、この一巻目を読む限りでは伝説からは名前を借りてきた程度の印象である。今後二巻目以降でアーサー王と円卓の騎士物語に順じた展開になってゆくのか、それとも全く異なったファンタジーとして結実してゆくのか、ちょっと気になっている。しかも帯に「裏切り者は、誰だ。」と大書されているように、それぞれの種族が互いに手の内を明かさず腹の探り合いをしているようで、単純に誰が善で誰が悪なのか決められない混迷さ、重要なと思われるキャラクターがあっさりと死んでしまう意外性にも興味を惹かれる。
それにしても「苦戦の末、冥王を破ったエルフ・ドワーフ・人間の三種族。平和は守られるはずだったが、ある事件をきっかけに、世界は再び壮絶な闘いに巻き込まれていく・・・・・・」という粗筋紹介は、どこかで見たようなというか、何かの「続編」的ニュアンスがプンプン。勿論昨今のブームを当て込んだ意図的な戦略なのだろうが。
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