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「異星人情報局」 ジャック・ヴァレ
投稿日 : 2004/05/29 10:41
投稿者 Excalibur
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TVのUFO特番や『Xファイル』が好きな人なら飛びつくような題材のSF。大統領さえその存在を知らされていないエイリンテル(異星人情報局)という秘密組織が存在していて、世界各地で起こっているUFO事件は実は彼らが仕組んだもの。大衆を自分たちの都合の良いようにコントロールしている影で彼らが目論んでいたものは、本物のUFOを捕獲すること?! かつては優れたジャーナリストでありながら致命的なミスで落ちぶれた男と、アブダクション(UFO拉致誘拐体験)を持つ女性が、情報提供者と接触して真相に挑んで行く・・・という展開はむしろSFというよりポリティカル・フィクションの範疇だろうけど。
ロバートソン査問会、プロジェクト・ブルーブック、MJ−12、ロズウェル事件、エリア51・・・などなど、UFO好きにはお馴染みの単語も続々出てくるし、巻末には訳者による詳細な注釈も付けられているので、読みながら楽しく知識も身につく・・・と言いたいところだが、残念ながらお話は非常に欲求不満の溜まる展開。ラストも救いがないし、もうちょい何とかならなかったのかなぁ。UFOの正体に関しても今一つ納得いかないし。期待していたのに・・・。
著者のジャック・ヴァレは高名なSF作家であり、UFO現象学者。スピルバーグ監督の『未知との遭遇』に登場するラコーム博士(フランソワ・トリュフォーが演じた)のモデルとなった人物、とのことだが知らない・・・。『未知との遭遇』といえば、本書にも名前の見えるアレン・ハイネック博士(映画の監修者)の方が有名だろう。
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