トップページ > 記事閲覧 
「シャナラの剣」 テリー・ブルックス
投稿日 : 2005/04/03 22:07
投稿者 Excalibur
参照先
『ロード・オブ・ザ・リング』を見て、『指輪物語』を読んで、またこういった世界を楽しみたいなぁ、と思った人にはお勧めの作品。
かつて滅んだはずの<闇の王>の魔手が再び伸ばされようとしている時、人間とエルフの混血児である主人公は、突然訪ねて来た魔法使いによって、自分が唯一<闇の王>を倒すことが出来る<シャナラの剣>の正当な持ち主であることを知り、剣を探す旅に発つ。その”旅の仲間”には人間の王国の王子や、主人公の義理の兄、そしてエルフ、ドワーフも加わって・・・という具合に、見事に『指輪物語』の引写し。捨てに行くんじゃなくて探しに行くという違いはあるものの、途中での一行の離散、死んだと思われたキャラクターの復活等々、熱心な『指輪』ファンなら逆に怒り出してしまうくらいソックリ。当然キャラクターたちも、「うん、これはガ●ダ●フ」「おお、ア●ゴルン!」「レ●ラ●はこのキャラとこのキャラに分けたのか」「この二人の関係は、まんま●ロドとサ●だね」とツッコミを入れながら読むのも楽しい。盗賊やトロールがメイン格で出てくるのと、女性キャラが彩りを添えているのが新機軸と言えなくもないが。
物語は上下巻で一応完結しているので、『指輪物語』より簡単に読めるのも嬉しい・・・? というか作者はこれ一作で終わらせるつもりだったようだが、人気が出たので続編が作られ三部作に。更に外伝やら何やらで、現在は14作も発表されているとのこと。とりあえず三部作の翻訳出版は決まっているようだが、それ以外を日本で読める日ははたして来るのだろうか?
ところでこの著者名になんか見覚えがあったのだが、調べてみると『スター・ウォーズ/エピソード1〜ファントム・メナス〜』のノベライズを担当した人だった。ノベライズは他にもスピルバーグ監督作『フック』も手掛けているとのこと。でこの本、実は20年ほど前に別の出版社から翻訳が出たものの、なんと上巻のみ。今回めでたく上下巻揃って出版されたのは、昨今のファンタジー・ブーム様々ってことですな。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -