「異教の女王」 <アヴァロンの霧>1 マリオン・ジマー・ブラッドリー
投稿日 | : 2005/06/04 18:28 |
投稿者 | : Excalibur |
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<アヴァロンの霧>の第一部。といっても厳密にはシリーズものではなく、長大な原書を便宜的に四分冊した1冊目。語り手は妖姫モーガンで、女性主観の<アーサー王物語>ということになる。
人物設定や人物描写には著者独自の解釈、アレンジも多く、”マーリン”が個人名ではなく肩書となっている点は面白い。ガラハッドが”湖の貴婦人”ヴィヴィアンの息子で、他人からはランスロットと呼ばれている・・・というのは混乱してくる(一般的にガラハッドはランスロットの息子の名前だ)が、アーサーがウーゼルとイグレインの不義の子というイメージが抑えられているのは女性ならではなのかも。ただ、イグレインの変心ぶりに付いていけないのも、著者が女性だからなのだろうか。