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「古畑任三郎 殺人事件ファイル」三谷幸喜
投稿日 : 2005/06/24 09:35
投稿者 久保田r
参照先
1994年6月30日 (株)フジテレビ出版

<収録作品>
「おめでとう、アリ先生」(ドラマ犯人役:古手川祐子)
「六代目の犯罪」(ドラマ犯人役:堺正章)
「幡随院大、走る」(ドラマ犯人役:笑福亭鶴瓶)
「ちなみの家」(ドラマ犯人役:中森明菜)
「井口薫のレクイエム」(ドラマ犯人役:木の実ナナ)
「黒田青年の憂鬱」(ドラマ犯人役:石黒賢)
「迫坪秘書の長い夜」(ドラマ犯人役:小堺一機)
「さよならおたかさん」(ドラマ犯人役:桃井かおり)
「中川外科部長のコート」(ドラマ犯人役:鹿賀丈史)
「木暮警部最後の事件」(ドラマ犯人役:菅原文太)
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Re: 「古畑任三郎 殺人事件ファイル」三谷幸喜
投稿日 : 2005/06/24 09:36
投稿者 久保田r
参照先
 1994年フジテレビ系列放送『古畑任三郎』の小説化。脚本の三谷幸喜自らが執筆している。

 古畑任三郎役は田村正和で、毎回黒いスーツ姿で現れては、頭脳プレーで事件を解決する一風変わった刑事ドラマだった。犯人もドラマの冒頭で分かっており、ドラマの主旨は、古畑が一見完璧に見えるこの事件をどう謎解き、犯人を追いつめて行くかということであった。

 その主旨は小説でも明確で、良き部下、今泉慎太郎の出番も一切なく、必要最低限の登場人物だけで進められている。古畑と犯人。饒舌な会話で犯人の砦を崩し、突き詰めて行くその展開は、まるで和風・刑事コロンボのようで、どこにキーワードがあるか分からない会話となっている。自然と会話の一字一句に注意が行く小説となっている。

 古畑任三郎の演技はもちろん、犯人の演技と声まで思い出せるこれらの事件は、いかに役者がドラマで印象に残る演技をしたかが分かる。一話完結の事件ばかりなので、いつでも楽しく読むことが出来るのがこの本の魅力。「黒田青年の憂鬱」では、この小説では古畑は電話の声でしか登場していない。ドラマでは、今泉と共にスタジオ見学に来ていた。その他にもドラマと内容が変わっているところがあるので、それらの違いを比較してみるのも面白いと思う。
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