「未知との遭遇」 スティーブン・スピルバーグ
投稿日 | : 2005/06/27 21:27 |
投稿者 | : Excalibur |
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題名からわかる通り、これは映画『未知との遭遇』のノベライズ。脚本・監督のスピルバーグ自らが手掛けた最初(にして最後?)の小説である。
物語も当然のように映画に順じて展開して行くが、所々に差異も見受けられる。もっともこれは、この小説がシナリオの準備稿に基づいているからと思しく、映像と活字という表現媒体の違いを意図してのものではないだろう。「スケルトン小説」と言ってしまっては酷かもしれないが、小説独自のエピソードの追加もこれといってなく、さらっと読みやすい反面読み応えには乏しい。
ところでこの小説、著者名はスピルバーグ名義になっているが、本当に本人の筆になるものだろうか。同時期に刊行されたジョージ・ルーカス著の『スター・ウォーズ』ノベライズ版が、実はゴーストライターを使ったものだったことを考えると怪しいものだが、ただこの内容から判断するとやはり素人作家(=本人)のものなのかもしれない。