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「ラヴ・マイナス・ゼロ」
投稿日 : 2005/07/15 12:39
投稿者 久保田r
参照先
1985年6月1日 (株)CBS・ソニー出版

<収録作品>
「デッド・ライン」大沢在昌
「フェアリー(完全犯罪)」鏡明
「ラヴ・マイナス・ゼロー風と女ー」北方謙三
「悪夢」森詠
「キラー・ストリート」船戸与一
「TRY」内山安雄
「野獣」亀和田武
「冷血(コールド・ブラッド)」夏文彦
「夜のスワニー」西木正明
「解説」北上次郎
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Re: 「ラヴ・マイナス・ゼロ」
投稿日 : 2005/07/15 12:39
投稿者 久保田r
参照先
 甲斐バンドの同年発売の同タイトルのアルバム(レビュー:http://chaos-i.com/review/album/patio.cgi?read=27&ukey=0)から派生したアンソロジー本。

 現在でこそ書き下ろしのアンソロジー本は珍しくもないが、今から20年前に企画・出版されたこの本は、割と目立つこともなく書店に並んだ。それは、アルバムの発売日と同じ日に本も出版するという当初の予定からずれ込み、出版が大幅に遅れたからだが、それでも幾度か増刷を重ねているので、ファンを中心にそこそこ注目があったと思う。

 元となっているアルバム自体がハードボイルド色濃いアルバムなので、当然この本もハードボイルド小説で埋め尽くされている。この中で私が読んだことのある作家は北方謙三だけであったが、全部の小説が与えられたタイトルから作家各々がストーリーを膨らませて書いているので、アルバムとは無関係に小説を楽しむことが出来る。

 音楽と活字のコラボレーション。切り口豊かにアルバムのテイストを世に発信した冒険的一冊。
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