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「アクロイド殺し」 アガサ・クリスティー
投稿日 : 2008/09/23 10:11
投稿者 Excalibur
参照先 http://odin2099.exblog.jp/
イギリスの田舎の村で、資産家の未亡人が亡くなったことからこの物語の幕は上がります。ジェームズ・シェパード医師は友人であり、村の名士でもあるロジャー・アクロイドから深刻な悩み事があると呼び出されるのですが、シェパードがが帰宅した後にそのロジャーは何者かに刺殺され、義子のラルフ・ペイトンは行方不明になるという事件が起きてしまうのです。警察はラルフを容疑者と判断するのですが、ロジャーの姪でラルフの婚約者であるフローラはラルフの無実を信じ、最近村へ越してきた風変わりな外国人に真実を知りたいと助けを求めるのでした。その外国人こそ、誰あろう、今は引退して静かに暮らしていた名探偵ポワロその人なのでした。ポワロはシェパードを助手にして、真相の解明に乗り出します。

アガサ・クロスティーの最高傑作と呼ばれている作品。
「フェアかアンフェアか」で議論を呼んだということだが、それも宜なるかな。
何を書いてもネタバレになってしまうので詳細は避けるが、推理小説の伝統的なパターンを崩したというか、逆手に取った作品だということは言える。コナン・ドイルの<シャーロック・ホームズ>物は、語り手であるワトソンとホームズの掛け合いで物語が進行するし、<ポワロ>物も旧友のヘイスティングを語り部にして展開される作品が多い。翻って本作では・・・ということなのだが、最後まで読んだ時は流石に「やられた」と思わざるを得なかった。

「フェアかアンフェアか」ということならば、少なくても「フェア」とは言い切れない構成だとは思うのだが、面白いことは間違いない。
作品そのものに関しては肯定したい。

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