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「催眠」 松岡圭祐
投稿日 : 2001/05/03 23:24
投稿者 Excalibur
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先に映画を見てしまったものだから、読んだ時はそのあまりのギャップに驚いてしまった。
「このストーリーをどうアレンジしたら、あんな映画になるの?」というのが正直な感想。違う違うとは聞いていたものの、ここまで違うとは――?
これは多重人格と思われる女性と、その彼女を救いたいと思う青年の物語である。特徴は主人公・嵯峨敏也が東京カウンセリング心理センターの催眠療法科長という肩書を持つカウンセラーだということ。催眠「術」というとあたかも万能の魔法のようなイメージを持ってしまうが、この物語の中では、勿論適度なフィクションも交えながらではあるが、著者の実体験に基づいていると思われるリアリティ溢れる描写で、実際の催眠「療法」とはそんな胡散臭いものではないんだな、と認識を改めさせてくれる。
そして地味ではあるが、それこそダニエル・キイスあたりが書きそうな、ある種の<癒し系>のストーリーといえる暖かなハッピーエンド。
映画しか知らない人には是非とも味わっていただきたいものである。
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「催眠/特別篇」
投稿日 : 2001/11/04 23:12
投稿者 Excalibur
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TVドラマ放映時に発売された<改定補強版>。
『千里眼』シリーズや劇場版との整合性をとるために、著者自らがオリジナル版を封印。
これによって劇場版とのリンクが計られ、『千里眼』シリーズとの設定統一も試みられた。
嵯峨敏也も「年齢は30歳をすぎたくらいで(中略)180センチを越える長身で肩幅が広く、スポーツマンタイプのがっしりとした体格」「髪を短くかりあげ、鼻筋が通っていて眉が太く、褐色に日焼けした男らしい顔」の青年から、「年齢は25、6」「背は高くないが、やせ細った身体」「髪は長く、軽くウェーブをかけて七三にわけている」「片目の上にひとふさに髪を垂ら」し「細面で、頬はこけ、一見して神経質とわかる顔立ち」へと変更された。
「稲垣吾郎に似てる。あと、田辺誠一にも」というセリフもあって、これはビジュアル・イメージが完全に劇場版に準じた描写になっているということだ。
同様に入江由香も41歳から、24歳で菅野美穂似ということへ変更されている。
なにもここまでしなくても、という気もするのだが・・・。
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