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「小説・北斗の拳/呪縛の街」 武論尊/原哲夫
投稿日 : 2001/05/18 23:43
投稿者 Excalibur
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「小説+漫画のニューワールド!」「漫画世代の小説単行本!」といったキャッチコピーが付けられた<JUMP J BOOKS>シリーズの一冊。といっても漫画のような口絵や挿絵が付いた小説という程度で、かつての平井和正・石ノ森章太郎コンビが小説と漫画の融合にチャレンジした『新幻魔大戦』という実験作には遠く及ばない。
さてストーリーの方は、例によって(笑)狂気に支配された街にケンシロウが現れるところから始まる。<北門の拳>と呼ばれる北斗神拳の流れを汲む拳法の使い手が登場したり、壮大な親子喧嘩があったり(苦笑)、兄弟間の愛情が描かれたり、かつては善人でありながらも業を背負い変貌した悪人が登場したり、というお馴染みの世界なので違和感はまるでない。番外編というよりも、時間的にはコミックよりも後、続編なのかな〜という感じでもある。
ただ問題なのは、このストーリーを小説で読んでも特に面白くはないってことだろうか(爆)。
読者層を考えた狙いなのだろうが(と思いたい)、小説として読ませるにはあまりにもディティールの掘り下げのなさが物足りないし、そうでなくてもやっぱり『北斗の拳』は原哲夫のコミックでなくっちゃ!という思いは強いです。
そのかわり深みはないので(笑)、大変読みやすい小説です。そういう意味では正に「漫画世代の〜」なのかもしれないけれど、それだけじゃあ、ちょいと淋しい。 
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