「耳をすませば」 田中雅美
投稿日 | : 2001/06/16 23:28 |
投稿者 | : Excalibur |
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映画公開とタイアップで出版されたと思しいノベライズであるが、映画のノベライズではなく原作である柊あおいのコミックのほうの小説化。
読み終わって「ああ、面白かったー」とは思うものの、「ちょっと待てよ・・・?」という気分にもなってしまう。これが面白いのは原作マンガが面白いのであって、決して小説そのものの面白さではないってことに気付くからなのだが、話はただそれだけでは終わんない(苦笑)。
そう、小説としてもつまんないわけじゃないのだ、これが。多分、予備知識ナシでいきなりこの本読んだ人でも、きっと面白いとは思うのだよ。
ただ! ――表現がまだるっこしいのは勘弁願うとして――読み終わったときのどうしようもない違和感! これの原因が何に起因しているかっつーと、これがマンガの小説化だってことにあるのだ。それも、1コマ1コマの描写をも、きちんと小説として移植しているという芸の細かさ! 忠実な仕事ぶり!
でもこれって小説として「完成」されてるってことになるの? 何も1コマ単位でマンガを文章に置換える(翻訳する)必要はなかったんでないのかー?
ということが言いたかったのだ。 うーん、すっげぇ回り道してますなー、この文章。
マンガそのまんまなら何も小説にする必要はないんだし(マンガ読めば済むでしょ?)、またどうせ小説にするならそれなりの味付けってものが必要なんじゃないかなー。もっと主人公の内面掘り下げるとか、ね(余計なお世話という話もあるが・・・)。
というわけで、『耳をすませば』マニアの皆さん。コレクションするには珍品ですよん(爆)。そして『耳をすませば』ファンの皆さん。無理して読む必要はありませんからねー(笑)。
レス
投稿日 | : 2003/03/05 22:14 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
初めまして、書き込みありがとうございます。
この小説版は映画の公開当時に集英社コバルト文庫から出たのですが
最近では見かけなくなりましたね。
といっても僕自身も入手したのはかなり後になってからだったので
もしかすると今でも片隅においている書店もあるのかも?
古書店をこまめに探すという手もあるかと思いますが、
まずは出版社に在庫の有無を問い合わせてみるのが良いかと思います。
元になっているコミックスの方は、まだ店頭でも見かけますので
こちらは入手可能でしょう。
「CINEMA」コーナーもありますので、宜しければ映画の話題はそちらでも。
ちなみに僕は映画版を見てから原作コミックを読んだのですが
ドラマティックといえばいえるものの、映画はちょっと大げさすぎるかな?
という印象です。
はじめまして(o^v^o)