トップページ > 記事閲覧 
「フォウ・ストーリー そして戦士に・・・」 遠藤明範
投稿日 : 2001/10/14 23:27
投稿者 久保田r
参照先
平成13年9月1日 (株)角川書店 角川スニーカー文庫
原作:富野由悠季、矢立肇/著:遠藤明範/イラスト:北爪宏幸

『Zガンダム』でカミーユと心を通わせた少女、フォウの過去を描いた小説。
『Z』でカミーユと出会った時、フォウは既に「記憶」にがんじがらめになっていました。ティターンズがフォウを縛り付けていたキーワードは「記憶」。フォウが「記憶」に操られるようになったその経緯が分るストーリーとなっています。
小説の中で、フォウはアマリとジルという二人の被験者と共にムラサメ研究所で過ごします。フォウは始め、この二人と打ち解けようとはしませんが、雪山での厳しい訓練の時に助け合うことを覚え、同時にその時にニュータイプ(強化人間)としての資質を目覚めさせます。
アマリとジルの境遇を受け入れ、仲間として生活を送るフォウ。彼らと分かりあえたことは、フォウに精神的な幸福をもたらします。しかし、それを逆に利用したムラサメ博士。フォウからアマリとジルを奪うことで、「思い出せそうで思い出せない幸福な記憶」となるよう記憶操作をし、より完璧な強化人間を目指したのです。被験者。それは、フォウに与えられた運命でした。
この研究所での出来事の後にフォウはカミーユと出会い、心を触れ合わせます。「記憶」に囚われない可愛い少女の顔と、「記憶」に縛られた戦士の顔を見せた『Z』でのフォウ。あのフォウの苦しみはここから生まれていたのです。

そして、ムラサメ研究所で一緒に過ごしたジルは、もしかしてあのミハルの・・・。戦争は悲しみを繰り返す・・・。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -