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「スター・ウォーズ/エピソード1〜ファントム・メナス〜」 テリー・ブルックス
投稿日 : 2002/05/21 23:10
投稿者 Excalibur
参照先
今回の『エピソード2』もそうだが、『エピソード1』の時もこの「公式ノベル」は発売日に読んだ。まだ映画が公開される2ヶ月も前のことで、自分の読解力不足もあるのだが、新しいシチュエーションや新しいキャラクターに翻弄されて物語を追いかけるのが精一杯。「面白かった」とは正直思えなかった。「ナブーってどんな惑星なんだ?」とか「グンガン(ジャー・ジャー・ビンクスの種族)ってどんな生物なんだ?」、「ポッドレースって凄いのか?」ナドナド、想像の余地があるという見方も出来るけれど、それも限界がある。ノベライズの宿命ではあるが、こういった異世界を舞台にした作品は余計分が悪い。だから逆に「見てから」読んだほうが楽しめることもあるわけで、この小説版も映画を思い出しながらだと読みやすく楽しめる。更に、『スター・ウォーズ/偽りの仮面』と『スター・ウォーズ/ダース・モール闇の狩人』、この2冊の小説を先に読んでおけば言うことナシである。シチュエーションの説明をしてくれてるし、キャラクターも掘り下げてくれている。
で、改めて読みなおしてみると、小説にあって映画にないシーンが気になったりして。初対面のパドメに対していきなりアナキンが「ぼく、あんたと結婚する」と宣言するシーンもそのひとつで、唐突なセリフではあるけど、後々の展開を考えるとあれば面白かったかも知れない(後のほうにはこれを受けて「あなたのことは忘れない。未来の夫ですもの。」というパドメのセリフもある)。ポッドレースに優勝したアナキンが、「インチキだ」と言いがかりをつけてきたローディアンの少年をかっとなって殴りかかるというシーンも、後のアナキンの変貌ぶりというか、<ジェダイ評議会>がアナキンへの懸念を表明するシーンの伏線として残しておいても良かったかなという気がするし(実際このシーンは撮影されながら完成作からカットされたので、DVDの特典映像として収録されている)。まぁ時間的制約もあることだし、映画は映画、小説は小説。発表媒体が違えば、表現手段も違ってくるのは当然のこと。また、小説の元になっているのは映画そのものじゃなくてその脚本なわけで、撮影が進むにつれ、或いは編集段階で脚本とは大きく変わってしまうのも茶飯事。それやこれやを承知であれこれ想像してみるのも、ノベライズの楽しみ方のひとつだと思うのだが。
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