「アニメーション美術監督」という肩書で紹介されていましたが、美術監督のみならずメカニック・デザイナーとしても活躍されていた中村さんの訃報が、先日届きました。
現代では６０代はまだまだこれからだと思いますので残念です。
今日のアニメーションを発展期から支えたベテランが、また一人鬼籍に入られました。

『宇宙戦艦ヤマト／新たなる旅立ち』などにも参加されていましたが、やはり中村さんというとタツノコプロ、そしてサンライズ系のキャリアの方、というイメージが強いです。
『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』などはそれと知らずに見ていましたし、『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』、『クラッシャージョウ』などでは大きくクローズアップされる存在になりました。
『ザ・ウルトラマン』や『ニルスのふしぎな旅』、『スプーンおばさん』なども印象に残っています。

そういえば『マッハＧｏＧｏＧｏ』のマッハ号は、中村さんのデザインなんですね。
アメリカなどでもこのデザインはファンが多く、数年前にハリウッドで実写で映画化された際にもマッハ号の基本フォルムは変わっていなかったはず。
それを考えると、もっと広く世界的に名を知られても良かったのかも知れませんが。

ところで今回の訃報に関して驚いた点が一つ。
それは中村さんを”『風の谷のナウシカ』の〜”と紹介していた記事があったこと。
確かに『ナウシカ』は知名度が高く、美術の面でも素晴らしいとは思いますが、これを代表作に上げるとは・・・。
他はやはり『ガンダム』や『ガッチャマン』、『マッハＧｏＧｏＧｏ』を代表作としている記事が大半でしたが、個人的には『ナウシカ』では違和感がありすぎます。

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