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「あの晩、星が教えてくれた」
投稿日 : 2004/01/15 22:47
投稿者 Excalibur
参照先
脚本:和田稲、演出:白山照彦
協力:SUSIE N.Y.DIVISION 、協賛:NARUMIYA INTERNATIONAL
プロデュース:kirinpro

2004/1/9〜12  シアターVアカサカ

 <CAST (A/B)>
高梨都子:安島丹希/西島来美
高梨美紀:秋山莉奈
青山桜:芳賀優里亜/森絵梨佳
宮本由利:俵有希子
青山椛:谷村聡美/奥村夏未
三枝比呂美:阿部麻衣子
林まどか:野口佳穂/竹田真恋人
近藤菜緒:上村綾/旗野彩香
馬場晋平:高橋哲彦、おさむ/さとる
岬友和:おさむ/さとる
岡本真悟:江里口将弘
三枝雅美:小林洋子
高梨美子:市麻充子
高梨健人:白山照彦

(A=1/9 18:00、1/10〜12 17:00,B=1/10〜12 12:30)


流星雨の降る夜、美紀と都子の姉妹は一緒に星を眺めていた。その直後、買い物に出た美紀は交通事故に遭い、その生命を落としてしまう。
それから半年経ったが、都子は姉の死を受け入れられず、家族はギクシャクしてしまう。常に美紀がそこに存在するような態度を取る都子に、父親は思わず声を荒げてしまい、母親はどうすることも出来ずに泣き崩れるのだった。
そんなとき、以前美紀や都子の通っていた英会話スクールの先生をしていた三枝や、その娘比呂美 をはじめとする仲間たちが都子を訪ねてくる。ケーブルTVのローカル番組で地域のサークルを紹介するコーナーがあり、英会話教室のみんなで出演しよう、と誘いにきたのだ。実は都子の様子を心配した三枝が計画したことだったのだが、比呂美やまどか、奈緒や真悟たちと触合ううちに、都子も少しずつ心を開いていく。しかしそれも束の間、今自分が姉の存在を忘れていたことに気付いた都子は、一層落ちこむのだった。見かねた由利が、都子の知っている美紀だけが美紀の全てじゃない、と実は美紀が真悟のことを好きだったという話をする。そのことにショックを受けながらも、自分が忘れてしまったら姉が本当にいなくなる、と必死だった都子は、今でも皆の心に中に美紀は生き続けていることを知る。
そこへ桜が現れる。桜は美紀の死の責任を感じ、あれ以来都子たちと会うことを避けていたのだった。いつもはきちんと歩道橋を渡る美紀が、あの日に限って道路を渡ろうとしてオートバイに跳ねられたのは、その前の日にそのことを自分がさんざんからかったからだ、と。でも都子は、自分も姉も以前から道路を渡っており、桜のせいではないと慰める。激怒する母親にも、都子は素直に謝ることが出来るようになっていた。
いよいよ皆でTVの収録に出かける直前、真悟は都子に美紀から送られてきたメールのことを告げる。もしかして美紀は自分のことを・・・?問いかける真悟を、美紀は笑顔ではぐらかす。
一方、三枝の弟でTVディレクターの岬から、美紀が女優志望だったことを聞かされた母親は、別の意味で娘が遠くへ行ってしまったのだ、と寂しい思いをする。また父親は、あの日都子が読みかけたままだった本に、都子に宛てた美紀の書き込みがあることを見つける。ようやく家族は前へと進み始める。
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Aキャスト
投稿日 : 2004/01/15 22:50
投稿者 Excalibur
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続いて1/12の夜の部も鑑賞(元々チケットはこちらを先に押えていた)。全体の千秋楽ということもあって、会場自体の熱気もどことなく違う。土曜の昼は母子連れが多かったが、祝日の夜とあって一家揃って出掛けてきました、という家族客が目立つ。そして最前列には相変らずの集団(同じメンバーかどうかは知らないが)。きっと全公演見に来た人もいるんだろうなぁ。それに何といっても夜の部には、芳賀優里亜が出ているのだ。キリンプロの2枚看板、『仮面ライダーアギト』のヒロイン風谷真魚役だった秋山莉奈と、『仮面ライダー555』のヒロイン園田真理役の芳賀優里亜のダブル・ライダー・ガールズ(?)が揃うとあっては、ヲタク共も黙ってはいられまい(苦笑)。なお「あ、”恐竜や”の舞ちゃんだ!」という声が挙がっていたので、客席には『爆竜戦隊アバレンジャー』白亜舞役の坂野真弥もいたらしい(彼女もキリンプロ所属だし)。

今回初めて同じ芝居を2回見るという経験をしたのだが(キャストは結構違うものの)、「舞台はナマ物なんだな」と実感した。綿密に計算された台本を元に、カッチリとした演技を見せるというタイプの芝居ではないし、また経験も乏しい子役中心だからそれは望むべくもないのだが、同じ芝居を見ていながらも「同じじゃない」と感じることもしばしば。演じる度に変化がある、これが本来の「生」の魅力なのだろう。もし近いうちに再演があったなら、また劇場へ駆けつけてしまいそうだ。
今回の主役は安島丹希。全体的に年齢が上のAキャストということもあって、Bキャスト主役の西島来美に比べるとやや損をしているかな、という印象がある。これは他のWキャストの面々に言えることだが、同じことをやるのなら年齢が下な方が与えるインパクトは大きいということ。これは仕方ないだろう。ちなみに芳賀優里亜は(今撮影中のTVドラマでの役柄のためだろうが)髪を染め、更に短めにしているのでかなりイメージが違っていた。

カーテンコール後、昼の部で一足先に挙がっていたBキャストのメンバーも檀上に並び、父親役の白山照彦から挨拶。続いて出演者を代表して安島丹希から挨拶があり、フィナーレとなった。秋山莉奈も芳賀優里亜もボロボロ泣いていたのが印象的で、思わず「お疲れさまでした」と声をかけたくなるほど。
その後2人だけ舞台に残って、写真集の発売イベントやら新作ドラマやらの告知を。そのやりとりからも普段の仲の良さが覗え、また素の部分を垣間見た気がして得な気分になった。千秋楽ならでは、だろう。

パンフレットや写真集購入者には握手会への参加特典があったのだが、流石にパス。ちょっぴり後悔しないでもないけれども(苦笑)、やはり身の程はわきまえないと、ね。
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Bキャスト
投稿日 : 2004/01/15 22:48
投稿者 Excalibur
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キリンプロが所属タレントを起用したプロデュース公演。
1/10昼の部を鑑賞したのだが、客席の雰囲気は学芸会というか近所のピアノの発表会。そこかしこで日常的な挨拶や「久しぶり」といったニュアンスの会話がかわされていて、子どもを見守る母親や、クラスや近所の友達を応援にきた子どもたちといった感じだった。ただ最前列にはアイドル・コンサートというか親衛隊ノリの一団がいて、先物買いのアイドル・マニアか特撮ヲタクだろうけどかなり異様(まぁ他人のことは言えないけど)。

お芝居自体は、正直言って小さな児童劇団の芝居程度だろうと高をくくっていたのだけれども、不覚にもホロっとさせられるくらい感動的な舞台だった。ローティーンの女の子ばかりということで(このメンバーで知っているのは秋山莉奈くらいなものだが)演技がどうのこうのと語るレベルではありはしないのだが、見ているうちにそんなことは忘れてしまう熱演。主演の西島来美にしたって、「この娘って小6?!」と見終わった後で驚くくらい自然である。なんなんだろうね、この表現力は。

物語上でキー・パーソンとなるのは、名前だけは出てくるものの、実際の登場は後半に限られる桜の存在。彼女への接し方から、都子の成長ぶりがわかるというバロメータなのだ。また比呂美たちは真悟が桜にフラれたと信じこんで囃し立てるのだが、実際は逆であって、ここで美紀と桜と真悟の間の微妙な三角関係が更に桜というキャラクターを際立たせるのかなとも思っていたのだが、そこまでドロドロした展開にはならず、こちらはちょっと拍子抜け。真悟は美紀のことが好きで桜をフり、桜はそのこともあって美紀を必要以上に嗾けた・・・では、ちょっとどぎつ過ぎるかな。

「主役」ではなく「主演女優」扱いの秋山莉奈は冒頭のシーン以外殆どセリフらしいセリフがなく、表情だけでの演技を要求されるなど高めのハードルを設定されているが、無難にこなしキャスト陣のお姉さんとしての風格もバッチリ。『アギト』終了から早2年。今春から大学への進学も決まり、すっかり美人になりました。
なお、一番印象に残ったのは三枝先生役の小林洋子。本来なら中学生の子どもを持つ母親役は気の毒なくらいの年齢だが、終始テンション高めながらも意外に細やかな面も併せ持つ人物像を好演している。
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