ミュージカル「回転木馬」
投稿日 | : 2009/04/12 21:04 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
参照先 | : http://2421.seesaa.net/ |
ブロードウェイ・ミュージカル「回転木馬」
公演期間:2009年3月19日〜4月19日
劇場:天王洲 銀河劇場
<主なキャスト>
ジュリー・ジョーダン 笹本玲奈
ビリー・ビグロー 浦井健治
キャリー・ピパリッジ はいだしょうこ
イーノック・スノウ 坂元健児
ミセス・マリン 風花 舞
星の番人/ドクター・シェルドン 安原義人
ジガー・クレイギン 川崎麻世
ネッティー・ファウラー 安奈 淳
ほか
ミュージカル「回転木馬」<第2幕>(2)
投稿日 | : 2009/04/26 11:58 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
参照先 | : |
場面は変わって、星の番人とビリーが出会う場面。
この場面のセットが幻想的でした。
星の番人は、ビリーをいろいろと質問攻めにします。
その中で、生前にジュリーに手を上げたことにまで詰問され、「一度だけだ!!」と叫ぶビリー。
この場面での浦井くんの表情が忘れられません。すごく悔しそうな表情をしていたように思いました。
この場面、浦井くんはすごい汗だくで演技をされていて(最初、泣いているように見えたので 気持ちが入ってしまったのかなあと思いましたが、そうではなかったようです)、熱演されているんだなぁと感じました。
星の番人は、ビリーに1日だけ地上に降りることができる、といいます。
ビリーは天国の使いから星をひとつ手渡され、それを持って 地上へと降りていきます。
地上では、15年の月日が流れていました。
娘のルイーズは、生前 ビリーがした行為により、周囲からいじめを受けていました。
ビリーはルイーズを励ますため、父の友人だと言って彼女に近づきます。
そして、星をプレゼントしようとしますが ルイーズは受け取ろうとしません。
ビリーはそんな彼女をたたいてしまいます。
終演後に、この場面を見た友達が「あれって、たたいてたの? たたいているようには見えなかった。腕を引っ張っているのかと思った」と言っていました。
確かに私も少しわかりにくかったです。
ですが、ビリーの手がルイーズに触れていたような気がしました。
帝国劇場でビリーを演じた石川さんは、たたく演技をしていたような記憶があります。
このあたりも、演出の違いかなあと思いました。
そこへ、ジュリーがやってきます。
ルイーズは知らない人にぶたれたと、興奮気味に言います。
ジュリーはそんなルイーズをなだめ、「家に入りなさい」と促します。
ここでも、帝国劇場で見たときと違う部分(カットされた部分)がありました。
帝国劇場版では、ルイーズが「たたかれたけど、痛くなかった」というようなことを言って、このセリフによって ジュリーがビリーのことに気づく設定になっていたと思いますが、今回はこのセリフがカットされていました。 なぜカットしたのかはわかりませんが。
その後、ジュリーは椅子の上におかれた星を手に取って座ります。
そんな彼女に寄り添うように、そばに座るビリー。
この場面で、再度「愛したら」を歌う浦井くんが印象的でした。
ビリーは天国の使いに、もう1日だけ地上にいられるようにしてほしいと頼みます。
天国の使いはそれを承諾し、場面が変わります。
最後の場面は、ルイーズたちの卒業式の場面。
安原さん演じるドクター・シェルドン(星の番人と2役演じていました)の言葉に対し、ビリーがルイーズのそばで「ルイーズ、こいつの言うことを聞け。信じるんだ!」と言います。
まるで この一言に勇気をもらったかのように、ルイーズが隣にいる友達(演じていたのは、セラミュ(セーラームーンミュージカル)に出ていた秋山千夏さんのようでした。最後の最後に気づきました(苦笑))の手を握るところがよかったです。
そして、ビリーはジュリーのそばに行き「愛していたんだ… ジュリー」と言います。
すごく切ない場面でしたが、感動的でした。
この場面の浦井くんと笹本さんの表情が、特に印象に残っています。
またビリーが「愛していたんだ」と言った時、ビリーの姿を見ることができないジュリーが、何かに気づいたように立ち上がるのも印象的でした。
「一人じゃないさ」の歌の中、終幕となりました。
その後、カーテンコールがあり 幕が下りましたが なりやまない拍手にアンコールが1回ありました。
出演者全員でおじぎをした後、最後に笹本さんと浦井くんが残って手をつないで、笑顔でおじぎをしていたのが印象的でした。
ビリーは役柄上、笑顔の少ない役だったので 最後に浦井くんの笑顔を見ることができてうれしかったです。
すごく切ないストーリーでしたが、感動できる部分もあり、楽しめました。
友達は少し消化不良気味のようでした。
全体としてはわかりやすかったけど、ルイーズのその後みたいな部分が もう少し描かれていたらよかった、と言っていました。
この意見には 私も同感でしたね。
帝国劇場での公演以来、久しぶりにこのミュージカルを見ることができて うれしかったです。
ミュージカル「回転木馬」<第2幕>(1)
投稿日 | : 2009/04/25 19:26 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
参照先 | : |
15分の休憩後、第2幕。
冒頭。
バーベキューの場面で、楽しそうに語らうジュリーとビリーが印象的でした。
そして、ジュリーに宝探しに行くと伝えて ビリーはジガーと共に立ち去ります。
場面は変わり、ビリーとジガーが工場の金を盗もうとする場面。
ビリーはお金を作るため、強盗に加担してしまいます。
ここはものすごく、緊迫感のある場面でした。
通りかかったバスコム氏に「今、何時ですか?」とたずねるビリー。
次の瞬間、バスコム氏にナイフを突きつけるジガー。
しかし、バスコム氏が持っていた拳銃で発砲したため、計画は失敗してしまいます。
警官もやってきて、追いつめられてしまうビリー。
もう逃げられないと悟った彼は、持っていたナイフを自分の胸に突き刺します。
ナイフを胸に刺した後、そのまま後ろに倒れる浦井くん。
この倒れ方が背中から倒れていくような感じで、本当にすごかったです。
この場面で残念だったのが、帝国劇場であったと思われる「ジュリー…」というセリフがなくなってしまったことです。
脚本や演出の違いで、こうなってしまったのかもしれませんが、帝国劇場版のほうは、ビリーが自分の胸にナイフを刺す直前、ジュリーの名前を呼んでいた記憶があるんです。
ここを見たときに、すごくジーンときたので 今回なくなってしまったのが残念でした。
倒れたビリーの元に駆け寄るジュリー。
ビリーは、ジュリーの腕の中で 静かに息をひきとります。
ビリーが息をひきとった後、ジュリーは今までずっと言うことができなかった言葉を、彼のそばでささやきます。 「あなたを愛しているの」と。
すごく切なくて この場面を見ていて、涙が出そうになりました。
この後、ネッティが歌う「一人じゃないさ」。
安奈さんの歌い方が、ジュリーを励ますような歌い方で印象的でした。
ミュージカル「回転木馬」<第1幕>
投稿日 | : 2009/04/23 22:36 |
投稿者 | : 丘澄絵梨奈 |
参照先 | : |
大学時代の友達と当日券で見てきました。
私は母とずいぶん前に、帝国劇場でこの作品を見た記憶があります。
いとこがチケットをくれて、見に行くことができました。
ですが、そのときはストーリーをきちんと把握できませんでした。
ジュリー役の涼風真世さん、ビリー役の石川 禅さん(確か、ビリーはこの方が演じていたと思います)の熱のこもった演技が印象的だったこと、キャリー役の吉岡小鼓音さんの歌唱力の凄さに圧倒されたことが記憶に残っています。
去年、ファンサイトか何かで この作品が公演されることを知り ぜひ見に行きたいなあと思いました。
当日券の販売があるかわからず、ものすごくハラハラしましたが(こんなにハラハラしたのは、宝塚で当日券の列に並んだとき以来です)、無事に購入できてうれしかったです。
販売時間がくるまで、本当に心臓に悪かったです…。
13:00になり、舞台が始まりました。
見ているうちに少しずつ、帝国劇場で見た記憶がよみがえってきました。
懐かしかったです。
風花さん演じる、ミセス・マリンが運営する回転木馬の客引きとして、仕事をしているビリー。
そこに、ジュリーがやってきます。
ビリーがジュリーと楽しそうにしているのを見たミセス・マリンは嫉妬してしまいます。彼女がビリーに解雇を言い渡すところから、ストーリーが始まります。
この場面、帝国劇場で見たときは確か、実際に回転木馬(メリーゴーランド)が出てきて、その木馬にビリーとジュリーが一緒にいるような演出だった記憶がありますが、今回は、ステージのスペースの関係上 これができなかったんでしょう。
空中につるされた輪の周りを、笹本さんと浦井くん及び、他の皆さんがダンスで踊る演出になっていました。 これはこれで、新鮮でした。
笹本さんのジュリーと浦井くんのビリー。
帝国劇場で見た、涼風さんと石川さんのジュリーとビリーに劣らない演技で、すばらしかったです。
浦井くんは髪が若干長く、ワイルドな感じのビリーでした。
石川さんのビリーが短髪だった記憶があるので、ずいぶんイメージが違って見えましたが、カッコいいビリーでした。
髪の長い浦井くん、新鮮でした。
また、浦井くんの歌唱力の凄さに圧倒されました。
こんなに歌唱力のある人だったんだなあと。 本当にビックリしました。
低音がすごくきれいに響いていて、印象に残りました。
笹本さんとのデュエット「愛したら」やソロの「ビリーの独白」など、すばらしい歌声でした。
セリフの言い回しも、ビリーの荒々しい部分と優しさを出す部分とで、声のトーンにメリハリをつけて演じていて 印象的でした。
セラミュ(セーラームーンミュージカル)で演じていたタキシード仮面(6代目)以来、舞台で演技をする浦井くんを見るのは7年ぶりですが(私も友達もです)、すごく大きな役者さんになったなあと思いました。
幕間の休憩時間に、彼女も「(浦井くんて)こんなに声、低かったっけ?」とビックリしていました。
そういわれてみれば、確かに声は低かったです。
ビリーを演じる上で、声のトーンを低くしていたのかもしれませんね。
私的に少しなじめなかったのが、キャリー役のはいだしょうこさんです。
元宝塚歌劇団の方で、歌は大変すばらしかったんですが、キャリーのキャラクターが帝国劇場で見た、吉岡さんのキャリーとは若干 違っているような感じを受けました。
今回のキャリーは無邪気というか、少し子供っぽい部分が全面に出ているように思いました。
それがかえって 私には違和感のように感じたのかもしれません。
吉岡さんが演じたキャリーは、もう少し大人な雰囲気のキャリーだったように思います。
ジュリーとビリーは互いにひかれあい、結婚します。
1幕の後半。ジュリーが妊娠したことを知ったビリー。
何とかして、仕事につかなければと悩み、苦しみます。
それがソロ曲の「ビリーの独白」にこめられていました。
そのために、ジガーの誘いに乗るビリー。
このことが2幕で、悲しい出来事へと発展してしまいます。
帝国劇場で見たとき、2幕でビリーが死んでしまったような記憶がありました。
ジガー役の川崎麻世さん。
迫真の演技をされていて、印象に残りました。
1幕の最後。
ビリーがナイフを持って、ジガーと一緒に通り過ぎる場面。
ジュリーのハッとしたような表情を残して幕が下りました。
何かに気づいたような、そんな表情でした。
帝国劇場で見たときも、1幕の最後はこんな感じの終わり方だったと思います。