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ミュージカル「美女と野獣」
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アニメーションから抜け出してきたような・・・
投稿日 |
: 2011/06/06 21:04 |
投稿者 |
: Excalibur |
参照先 |
: |
ディズニーが自作のアニメーション映画を元に製作した、初めての舞台用ミュージカル作品。
日本では劇団四季が長く独占上演している。
物語はアニメ版を踏襲。音楽もアニメ用のスコアを元に選曲・構成されている。
ナレーションを用いた導入部分もそのまま舞台に活かし、ルミエール、コッグスワース、ミセス・ポット、タンス夫人といった特徴あるキャラクターの再現度も高い。
しかも安易に着ぐるみキャラクターにすることなく、あくまでも”衣装”の範囲に留めているのは感服する。
アニメに慣れ親しんだ子どもたちが舞台を見ても、すんなりとキャラクターを認識出来るはずである。
勿論、アニメにあって舞台にないシーン(例えば、お城を出て父の下に帰ったベルに同行するチップなど)や、反対にアニメにはなく舞台化の際に追加されたシーンや曲(ベルとビーストが打ち解ける切っ掛けとなる図書室のシーンなど)もあるが、それらもイメージを損なわないような配慮がなされている。
アニメ版を繰り返し見たという人には、新曲に若干の違和感を覚えるかも知れないが。
その中にあって、やや異質なのがビースト。
こちらはメイクというよりもかなり被り物に近い造形になっていて、アニメと違って表情の変化の出せない役ゆえに、仕草や台詞の言い回しで感情を表現しなくてはならない。
それ相応の総合的な演技力を要求されているのだ。
また役者が演じている故に、周囲に対する巨大感や威圧感というものには限界があり、そこが惜しいところである。
ただ、ベルを迎えてのディナーのシーンなど、これぞミュージカル!といった楽しさが味わえるし、そもそも物語が良く出来ていて、結末を知っていても感動的。
何度でも見たい、と思わせるだけの作品にはなっていると言えるだろう。
最後、死んだと思ったビーストが復活し、王子の姿に戻るシーンの早変りは必見である。
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