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「Jupiter」 平原綾香
投稿日 : 2006/06/30 15:20
投稿者 久保田r
参照先
2003年12月17日 ドリーミュージック

<収録曲>
(1)Jupiter
(2)蘇州夜曲

 当初この歌を耳にする程度の頃、どこかで聞いたことのあるメロディーだなという程度にしか感じなかった。クラシックの曲に歌詞が付くわけがないという先入観があった為、ヒットして売れ始めた頃になってようやく(このメロディーは何だっただろうか)と真剣に歌に耳を傾けるようになり、それからほどなくしてホルスト「惑星」の「木星」だと思い当たって愕然とした次第。

 何故、愕然としたかは、やはり歌詞を付けて歌って欲しくなかったという直感的な嫌悪感が自分の中に瞬間的に走ったから。「惑星」は、私が知る僅かなクラシックの中でも好きな交響曲であったから、その中の1曲がポップスとして売れることに抵抗があった。

 しかし、抵抗を感じつつも自分が好きな曲のメロディーが何度も耳に入って来ると、そのうちに歌詞にも歌声にも耳を傾けるようになり、時間をかけてようやく平原綾香の歌う「Jupiter」という曲を受け入れられるようになった。一旦、自分の中で認めるとそこから先は加速度的にこの曲の良さが見えて来るようになった。

 先ずは、歌詞の良さ。曲の壮大さに見合った奥行きの深い愛情を感じ取ることが出来る歌詞だと思う。次に、歌唱力。女性のヴォーカルというのは聞いていてすぐに分かることだが、低く落ち着きのある歌声に深みを感じることが出来る。女性としてというよりも人間として歌っている姿勢に長くヒットした理由の一つがあるように思う。この歌は、長く語り継がれる歌になるかも知れない。クラシックとポップスの架け橋となった価値ある歌だと思う。

 カップリングは古の名曲「蘇州夜曲」。CM等で耳に馴染んでいる曲で、作詞は西條八十、作曲は服部良一。「Jupiter」とは一転して、こちらはピアノのみでしっとりと歌っている。
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