ローカルアイドルから瞬く間に全国区のアイドルに浮上した橋本環奈の映画初主演作は、かつて薬師丸ひろ子主演で映画化され、その後原田知世版、長澤まさみ版と二度に亘ってＴＶシリーズ化された『セーラー服と機関銃』の続編となる『セーラー服と機関銃／卒業』。
そして薬師丸ひろ子が歌った主題歌のカバーで、ソロデビューも果たすことになった。

「さよならは別れの言葉じゃなくて」という歌いだしのフレーズは、アカペラに近いスローなアレンジ。
曲も全体的に派手さを抑えたもので、橋本環奈のヴォーカルも癖のない歌い方になっていて、往年の薬師丸ひろ子版を彷彿とさせるものになっている。
反面、近年のアイドルソングとしてはややインパクトに欠ける面があるのは否めないが、彼女の個性を活かそうとした結果なのだろうか。

ただ「１０００年に一人の逸材」などと呼ばれた彼女の人気からすると、映画の興行成績はかなり厳しいもので、またこの楽曲の売り上げも、今の音楽業界の低迷を考えたとしても淋しいものだとか。
一時的な「話題の人」で終わるか、それともトップアイドルとして長く君臨出来るか、彼女にとっては早くも正念場を迎えてしまったようだ。

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