ＣＤ
１．プロローグ／２．少年の日の夢／３．赤い靴の少女〜ダイゴのテーマ／４．事件の予兆
５．不気味な蜃気楼〜メインタイトル／６．ウルトラ兄弟の葛藤・・・・・・夢？
７．横浜観光案内／８．ダイゴの既視感／９．邂逅／10．ＴＶニュース
11．不安／12．それぞれの夢／13．素敵な仲間〜ハプニング／14．渚の約束（挿入歌）
15．キングゲズラ対ウルトラマンメビウス／16．ダイゴとミライ／17．少女の警告
18．ウルトラ兄弟を求めて・・・／19．憧れ／20．キングパンドン対ウルトラマンメビウス
21．スーパーヒッポリト星人の罠／22．横浜の惨状／23．少女の願い／24．ダイゴとレナ
25．キングシルバゴン、キングゴルドラス出現／26．２大怪獣、横浜を襲撃
27．レナの想い／28．危機迫る横浜／29．答えを求めて・・・／30．ウルトラマンを信じて
31．ウルトラマンティガ登場！／32．そして・・・ダイナ、ガイア！／33．栄光のティガ、ダイナ＆ガイア
34．勝利の時／35．究極合体怪獣ギガキマイラ／36．ティガたちの危機／37．立て！ウルトラ昭和
38．ウルトラ兄弟のテーマ／39．ファイナルバトル／40．影法師の呪詛／41．消えない光
42．朝焼けの帰還／43．夢は叶う／44．信じる力／45．行こう！ウルトラの星へ

音楽：佐橋俊彦（１〜36、38〜45）
　　　　　　冬木透（37）
　歌：ダンディ４＆メグ（14）

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ウルトラシリーズの映画史上、最大のヒット作となりそうな『大決戦！超ウルトラ８兄弟』。
音楽を担当するのはＴＶ『ウルトラマンメビウス』、映画『ウルトラマンメビウス＆ウルトラ兄弟』に続いて佐橋俊彦。

ウルトラシリーズでは他に『ウルトラマンパワード』や『ウルトラマンガイア』、『ウルトラギャラクシー　大怪獣バトル』も手掛け、他にも『仮面ライダークウガ』、『仮面ライダーアギト』、『仮面ライダー響鬼』、『仮面ライダー電王』、『激走戦隊カーレンジャー』、『星獣戦隊ギンガマン』と日本を代表する長寿ヒーローシリーズ全てに参加している稀有な経歴の持ち主で、他にも『機動戦士ガンダムＳＥＥＤ』、『機動戦士ガンダムＳＥＥＤ　ＤＥＳＴＩＮＹ』などを手掛けており、今日のキャラクター作品を語る上では欠かすことの出来ない存在である。

前作『ウルトラマンメビウス＆ウルトラ兄弟』では宮内國郎、冬木透をはじめとして『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンＡ』、『ウルトラマンタロウ』ら歴代シリーズの主題歌、挿入歌、ＢＧＭを流用・引用し、自身の『メビウス』の音楽と巧みに融合させることによってオールドファンをも唸らせる音楽演出をしていたが、残念ながら本作品では方針変更を計ったのか、旧作からの引用は限りなくゼロに近い。

ウルトラマンティガが登場するシーンこそ、矢野立美が作曲したファンファーレが鳴り響くものの、その後のティガの戦いには『ティガ』ＢＧＭの引用はない。
初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック（帰ってきたウルトラマン）、ウルトラマンＡには、この映画のために冬木透が過去のモチーフを再構成した新曲が使われたり、あるいは前作で「ウルトラ兄弟のテーマ」として作られたメロディーが流用されてはいるものの、『ティガ』同様に矢野立美が手掛けた『ウルトラマンダイナ』は兎も角として、自身が手掛けた『ウルトラマンガイア』からの引用もないのは寂しい限り。
この作品のためにダイゴ（＝ティガ）、アスカ（＝ダイナ）、我夢（＝ガイア）のテーマが作られ、それが使われていることで映画音楽としてのまとまりは出てはいるのだが、そうはいってもティガならティガ、ガイアならガイアの代表的なモティーフ、メロディはファンの耳には残っている。前作ではそのあたりを上手くくすぐった構成だったことを考えると、今回は非常に残念な結果に終ってしまったと言わざるを得ないだろう。

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