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「0079-0088」 Gackt
投稿日 : 2008/03/24 16:08
投稿者 久保田r
参照先
2007年12月19日 NIPPON CROWN CO,.LTD)CR)(M)

(1)哀 戦士
(2)Metamorphoze
(3)君が待っているから
(4)mind forest
(5)砂の十字架 〜Interlude〜
(6)Dybbuk
(7)Dears
(8)Love Letter
(9)めぐりあい
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Re: 「0079-0088」 Gackt
投稿日 : 2008/03/24 16:12
投稿者 久保田r
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 2005年公開「機動戦士Zガンダム」の映画の主題歌を担当したGackt氏によるコンセプトアルバム。「Zガンダム」の主題歌の他、「哀 戦士」「めぐりあい」のカバーを含め全9曲。Gackt氏ならではの音楽で括られた新たな「ガンダム」ソングが詰め込まれている。尚、このアルバムは、楽曲のみの通常バージョンと、アムロの台詞入りバージョンと、シャアの台詞入りバージョンの全3種のアルバムがあり、楽曲自体はどれも同じものが収録されている。

 私が聞いたのは、楽曲のみの通常バージョンのアルバム。だが、それで十分だった。もしかすると私のようないわゆる「ファーストガンダム」をリアルタイムに見た世代としては、台詞入りバージョンのアルバムを聞いたら、Gackt氏の作り出した「ガンダム」音楽を素直に聞くことができなかったかも知れない。楽曲勝負の通常バージョンのアルバムを聞いたことで、Gackt氏の音楽とボーカルを十分に感じ取ることができた。

 コンセプトアルバムとは言え、Gackt氏のアルバムを聞いたのはこれが初めてのことで、一体どのようなアルバム構成となっていて1曲毎の区別はつくだろうか…と初めてにありがちな心配をしていたのだが、それらは全く不必要な心配だった。(5)「砂の十字架 〜Interlude〜」を境界に前半と後半に分けたアルバムの構成は一分の隙もなく決まっているし、楽曲毎の世界観がきっちりと作られてあり、曲名と楽曲がぴったりと一致するほど1曲毎の区別がはっきりとついている。想像以上の完成度に一度聞いてからすっかりこのアルバムの虜になった。

 カバーしているのは、(1)「哀 戦士」(9)「めぐりあい」の2曲。どちらもアレンジが施され、オリジナルのイメージを保ちつつGackt氏のカラーでまとめたアレンジとなっている。中でも「哀 戦士」は、スピード感のある格好良いアレンジに仕上がっている。途中にGackt氏が補作詞した箇所があるが、これが違和感なく嵌り、Gackt氏ならではの「哀 戦士」となっている。ボーカルも、この歌の最も印象に残るサビの部分「I pray, pray to bring near the New Day」が流石の格好良さ。この箇所のボーカルの伸びは、忘れられない響き。(9)「めぐりあい」は、出だしは、オリジナルの通りだが、途中から転調し、Gackt氏らしいアレンジでまとまっている。こちらもなかなかの格好良さ。

 前半と後半を分けている(5)「砂の十字架 〜Interlude〜」は、歌ではなくギターによるカバーのインストゥルメンタル。ノイズの部分にこだわりが感じられ、教会の鐘の音がノスタルジックに響く。

 後半に収録されている(6)「Dybbuk」(7)「Dears」(8)「Love Letter」が、個人的に最も気に入っている。(6)「Dybbuk」は、初めて聞いた時にはハードな気もしたが、聞いているうちに最も印象に残る曲になった。(7)「Dears」と(8)「Love Letter」は、Gackt氏ならではのラブソング。この2曲を聞いていると、なんと声域の広いボーカルかと感動を覚える。高音部と低音部の別人かと思えるほどの声の変移が聞き所。

 全体としてGackt氏らしさで仕上がっているアルバムだが、そういうコンセプトによるものだと思うので、トータルバランスは良いと思う。これまでのGackt氏の音楽のファンと「ガンダム」の歌のファンとを繋ぐ試みのあるアルバムだと思う。
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