この映画の音のポイントは＜風＞。それを巧く表現しているのは、正にシンセサイザーの威力である。一部ではアコースティックも使われているのだが、ほぼ全篇シンセが響きっぱなしで、これは流石に「世界のトミタ」の面目躍如たるものがある。
だが、実は映画を見ていて強く印象に残ったのは、通称「ドードドの唄」と呼ばれるテーマ曲。これは第一回の映画化（1940年）の時に杉原泰蔵が作曲したもの。おそらくこの映画を見るまでこの歌を聴いたことはなかったはずなのだが、何故か妙に懐かしく思われたものだ。メロディーラインの故か、それとも以前どこかで耳にしたことがあったのか・・・・？

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1.ニ百十日の風にのって
2.黒い影男〜かりん森に迷う〜霧の中の謎の少年
3.又三郎のお父さん
4.懐中時計の想い出
5.墓地の夕暮れ
6.空を走る夜汽車
7.風が運んできた実の話
8.大冒険
9.風のいたずら
10.サーカス小屋のオルガン
11.かりんの不思議な耳
12.夢のあとに（フォーレ）
13.高原での馬っ子遊び
14.空を飛ぶ又三郎のガラスのマント
15.影男の乗った鉄道馬車
16.ニ百十日の台風の日
17.廃墟となった又三郎の家
18.思い出した「ドードド」の唄（原題：風の又三郎）（杉原泰蔵）
19.ニ百十日の風にのった又三郎雲

音楽監督：冨田　勲
作曲・編曲・演奏・録音：富田勲／国本佳宏／天野正道

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