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「男はつらいよ x 徳永英明 新・寅次郎音楽旅」
投稿日 : 2014/06/06(Fri) 14:35
投稿者 久保田r
参照先
2012年11月21日 ユビバーサル シグマ

(1)松竹マーク
(2)男はつらいよ (『寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』バージョン)
(3)泉の写真
(4)初恋のひと
(5)「MYSELF 〜風になりたい〜」徳永英明
(6)寅と泉、よかか?
(7)満男の帰宅、寅からの電話
(8)満男の家族
(9)泉と寅、柴又の再会
(10)臨海公園のふたり 〜 青春のセレナーデ
(11)「JUSTICE」徳永英明
(12)三隈川河畔で、泉と満男、寅と礼子と再会
(13)私の恋人
(14)くるまやの団らん
(15)鳥取砂丘へ
(16)心の中で泣いとったんよ
(17)列車のふたり
(18)「どうしようもないくらい」徳永英明
(19)江戸川堤の泉と満男の家族
(20)泉と満男
(21)寅の旅 〜 油津の運河
(22)蝶子と寅、そして泉
(23)「夢を信じて」徳永英明
(24)鐘をチリンと鳴らした男
(25)恥ずかしながら帰ってきました
(26)満男と泉、別れのとき
(27)別れのキス
(28)帰郷
(29)琴島の朝
(30)出逢い
(31)満男と亜矢
(32)「最後の言い訳」徳永英明
(33)満男に逢いたくて
(34)夜のサイクリング
(35)「君と僕の声で」徳永英明
(36)南国に咲いた花
(37)泉、加計呂麻島へ
(38)泉と満男、告白のボレロ
(39)運命の赤い糸
(40)満男の帰宅

音楽:山本直純
声:渥美清
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Re: 「男はつらいよ x 徳永英明 新・寅次郎音楽旅」
投稿日 : 2014/06/06(Fri) 14:37
投稿者 久保田r
参照先
 ラジオ番組「みんなの寅さん」(文化放送)をきっかけにリリースされた「男はつらいよ」と徳永英明さんのコラボCD。メインとなる「男はつらいよ」の楽曲の選曲は、番組のパーソナリティーである佐藤利明氏。合間に収録されている徳永英明さんの歌は、第42作〜第48作まで劇中使用された6曲。

 解説によると、第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」から寅さんの甥の満男が準主役として登場し、ガールフレンドの及川泉との恋を紡ぐ物語が描かれ、若い二人の心情を表現する音楽として徳永英明さんの楽曲を取り入れたとのこと。甥の満男を演じているのは、吉岡秀隆さん。ガールフレンドの及川泉を演じているのは、後藤久美子さん。

 私は「男はつらいよ」は鑑賞したことはなく、そのため収録されているBGMのほとんどを知らないのだが(さすがに「松竹マーク」と「男はつらいよ」は知っているが)、だけども徳永英明さんファンのため歌の6曲は知ってるという立場での鑑賞。全40曲中、6曲が徳永さんの歌という配分のため徳永さんの歌を通して作品世界を知る…というまでには至らないものの、イメージが定着している作品の中、寅さん以外の登場人物の物語を印象づける役割を担って流れた歌…として聞くと、またひと味違った風景が歌の中に見え、なかなかに味わい深い鑑賞体験となった。

 「男はつらいよ」で徳永さんの歌が使用されているというのは実はずいぶんと前から知っていて、その時は一作ぐらいなのでは…と勝手に思い込んでいたのだが、今回このアルバムを聞いて第42作から最終作の第48作まで満男と泉のテーマとして使われていたと知ってささやかな驚きに包まれた。満男と泉のテーマということは、若い二人の成長物語のテーマというわけでもあり、使用された6曲を順に聞いていると徳永さんの歌声にも落ち着きが増して歌詞にも深みが増して確実に変化が感じられる。単発としてではなく、シリーズを通して一人の歌手の歌を使い続けた山田洋次監督のセンスに爽やかな感動を覚えたしだい。長いシリーズに於ける一貫性の大切さがしみじみと感じられた。

 そういった視点での鑑賞となった当アルバムなのだが、若干惜しいと感じるのは、BGMの流れに歌が唐突に入っている感が否めないこと。これには色々と事情があるのかも知れないが、もし可能だったならば歌の前にその歌が使われたシーンの台詞がほんの数秒程度でも入っていたら自然な流れで歌を聞くことができたかも…と愚考するしだい。もしそう出来たなら寅さんファンにも徳永さんファンにも分かりやすい主旨のアルバムになったかも知れない…?
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