川井憲次が担当した『紅い眼鏡』と『精霊のささやき』の２本の映画の音楽をカップリング。
この両作品に共通して言えるのは、眠くなること・・・（苦笑）。
娯楽と芸術を履き違えると、エンタテインメント性の欠如したただの独り善がりになるのだが、自主映画なら良し、商業映画でははたして許されるのか――という議論は一先ずおいておいて、川井憲次はどちらの作品でも良い曲を多数物している。
特に『紅い眼鏡』のオープニングとエンディングを彩るテーマ曲のカッコ良さは、ハッキリ言ってこの映画には勿体無い。もっともこの曲なかりせば、はたしてサントラ盤なんぞが世に出たかどうかは定かではない。これは作曲家自身がライナーノーツでも語っていることだが、それぐらいカッコイイ曲だということで。
一方の『精霊のささやき』では、一転してリラクゼーション効果の高そうなメロディーが続く。硬軟併せ持つということで、作曲家の引出しの広さが十分に伺える１枚なのである。

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映画『紅い眼鏡』より

オープニング・テーマ
　１．別れ
　２．メイン・タイトル
機甲刑事の栄光と没落
　１．夜行
　２．逃走
　３．紅一とみどり
Ｂｕｆｆｏｏｎ
　１．文明のマンボ
　２．Ｃ＆Ｗ
　３．立ち喰いそば屋
Ｄｅｓｐｅｒａｔｅ　Ｓｉｔｕａｔｉｏｎ
　１．疾走
　２．Ｄｉａｒｒｈｅａ
　３．幻のスクリーン
１９９８年６月１５日
　１．裏切り
　２．宣告
　３．脱出
　４．他人の街
魔都の終焉
　１．雨
　２．少女のテーマ
　３．エンディング・タイトル

映画『精霊のささやき』より
１．オープニング・テーマ
２．ソーダ水の泡　＊
３．Ｌｅ　Ｔｅｍｐｓ　ｄｅ　Ｒｅｖｅ―夢のとき―　＊
４．新田とみほのテーマ
５．再会
６．エンディング・テーマ

音楽：川井憲次
＊　歌：倉田れい　（作詞：兼松正人）

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