ＣＧで恐竜を描くということで『ジュラシック・パーク』のようなリアル路線を期待していたら、どうも擬人化された恐竜が主人公らしい。となるとディズニーアニメだし、ミュージカル化しちゃうんじゃないかなー、歌い踊るＣＧ恐竜は見たくないなー、と思っていたのだけれども、それは杞憂に終わって一安心。しかもこのジェームズ・ニュートン・ハワードの作曲したスコアがまた素晴らしかったのがなお嬉しい。この人の持ち味は「やさしさ」を表現出来るところだろうな。もっとも当初は「歌」が入る構想がやっぱりあったらしい。恐竜に歌わせるつもりはなかったようだけど、歌がなくて良かった良かった（きっとお猿さんたちが歌ったんだろうね）。
ところでこのアルバム、知らないで聴くと恐竜アニメのサントラだとは思わんでしょう。なんだかアフリカの大地、サバンナの草原！という感じのスコアで、これじゃあまるで『ライオン・キング』。作品自体もこれといって恐竜であることの必然性はないので、意図的なものだろうか。原始的な、プリミティブな生命の躍動感とでもいうべきものを表現するにはこれで良かったのかも。
余談だが、ディズニーの最新作『アトランティス』の予告編では、冒頭にこれまでのディズニーアニメの数々のシーンが挿入され、＜ディズニー・アニメ100周年＞を謳う部分がある。で、このパートのバックに流れているのが、この『ダイナソー』のスコアだったりするのは、ディズニーにその力量を認められてる証拠？　もっとも、この『アトランティス』の音楽担当もハワードだったりするんだけどね。

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１．聖域／命の大地
２．卵の旅
３．アラダーとニーラ
４．求愛の日
５．故郷の最期
６．全滅
７．ラプター／共に立ち向かう
８．砂漠の横断
９．水を求めて
１０．洞窟
１１．カナタウルスの襲撃
１２．孤児を救うニーラ
１３．強行突破
１４．新しい住み処
１５．クローンとアラダーの闘い
１６．エピローグ

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