アーノルド・シュワルツネッガーの出世作『コナン・ザ・グレート』のサントラである。確認出来る限りこのサントラＣＤは２種類あり、収録曲は微妙に違う。ベイジル・ポールドゥーリス絡みのサントラ盤は、いずれも収録時間が短く欲求不満に陥るのだが、この作品に限っては２枚を聴き比べることによって、辛うじて溜飲を下げることが出来る。肝心の音楽そのものも会心の出来ではないだろうか。勇壮ながら武骨な、パワフルなメイン・テーマ（『グラディエーター』をはじめとする予告編音楽としても有名か）。力強くも優しく、かつ美しい愛のテーマ（バレリアのテーマ）、タルサ・ドゥームで流れるホルストの「惑星」を思わせる官能的なメロディ等々、「最高」かどうかは意見がわかれるところだろうが傑作なのは間違いない。ちなみにスティーブン・セーガル（『沈黙の要塞』『暴走特急』でポールドゥーリスに音楽を依頼）もこのサントラがお気に入りであり、『グレート・ウォリアーズ／欲望の剣』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』でポールドゥーリスと組んだポール・ヴァーホーヴェン監督は、『トータル・リコール』製作時にはこのテーマ曲をテンプ・ミュージック（映画完成前に、仮に画面に合わせておく音楽）に使っていたようで、完成した『トータル・リコール』のメイン・タイトル（作曲はジェリー・ゴールドスミス）は、その影響を受けてかソックリである（それをまた真似たのが某戦隊物の主題歌なのだが・・・）。
かようにこの作品は映画音楽史に永遠に名を留めるべきでありながら、どうにも一般的に認知されない不遇な存在なのだ。何としても完全盤を、そして国内盤をリリースすべし！！

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１．ＡＮＶＩＬ　ＯＦ　ＣＲＯＭ
２．ＲＩＤＤＬＥ　ＯＦ　ＳＴＥＥＬ／ＲＩＤＥＲＳ　ＯＦ　ＤＯＯＭ
３．ＧＩＦＴ　ＯＦ　ＦＵＲＹ
４．ＷＨＥＥＬ　ＯＦ　ＰＡＩＮ
５．ＡＴＬＡＮＴＥＡＮ　ＳＷＯＲＤ
６．ＴＨＥ　ＯＬＯＧＹ／ＣＩＶＩＬＩＺＡＴＩＯＮ
７．ＷＩＦＥＩＮＧ　Ｔｈｅｍｅ　ｏｆ　Ｌｏｖｅ　ｆｒｏｍ　”Ｃｏｎａｎ　Ｔｈｅ　Ｂａｒｂａｒｉａｎ”
８．ＴＨＥ　ＬＥＡＶＩＮＧ／ＴＨＥ　ＳＥＡＲＣＨ
９．ＭＯＵＮＴＡＩＮ　ＯＦ　ＰＯＷＥＲ　ＰＲＯＣＥＳＳＩＯＮ
10．ＴＨＥ　ＴＲＥＥ　ＯＦ　ＷＯＥ
11．ＲＥＣＯＶＥＲＹ
12．ＴＨＥ　ＫＩＴＣＨＥＮ／ＴＨＥ　ＯＲＧＹ
13．ＦＵＮＥＲＡＬ　ＰＹＲＥ
14．ＢＡＴＴＬＥ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＭＯＵＮＤＳ
15．ＤＥＡＴＨ　ＯＦ　ＲＥＸＯＲ　
16．ＯＲＰＨＡＮＳ　ＯＦ　ＤＯＯＭ／ＴＨＥ　ＡＷＡＫＥＮＩＮＧ

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１．ＰＲＯＬＯＧＵＥ／ＡＮＶＩＬ　ＯＦ　ＣＲＯＭ
２．ＲＩＤＤＬＥ　ＯＦ　ＳＴＥＥＬ／ＲＩＤＥＲＳ　ＯＦ　ＤＯＯＭ
３．ＴＨＥ　ＧＩＦＴ　ＯＦ　ＦＵＲＹ
４．ＣＯＬＵＭＮ　ＯＦ　ＳＡＤＮＥＳＳ／ＷＨＥＥＬ　ＯＦ　ＰＡＩＮ
５．ＡＴＬＡＮＴＥＡＮ　ＳＷＯＲＤ
６．ＴＨＥ　ＯＬＯＧＹ／ＣＩＶＩＬＩＺＡＴＩＯＮ
７．ＬＯＶＥ　ＴＨＥＭＥ
８．ＴＨＥ　ＳＥＡＲＣＨ
９．ＴＨＥ　ＯＲＧＹ
10．ＴＨＥ　ＦＵＮＥＲＡＬ　ＰＹＲＥ
11．ＢＡＴＴＬＥ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＭＯＵＮＤＳ　ＰＴ．１
12．ＯＲＰＨＡＮＳ　ＯＦ　ＤＯＯＭ／ＴＨＥ　ＡＷＡＫＥＮＩＮＧ

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