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「スター・ウォーズ組曲」 メータ/ロス・フィル
投稿日 : 2003/03/12 21:40
投稿者 Excalibur
参照先
1.メイン・タイトル
2.王女レイアのテーマ
3.リトル・ピープル
4.酒場のバンド
5.戦い
6.王座の間とエンド・タイトル


サントラとは別にジョン・ウィリアムスが自ら編曲したもので、メータがロス・フィルを引きつれて派手なパフォーマンスを繰り広げたところ評判になって、レコード化されることになった(ただしライヴじゃなくて新録)。更に、それだけではアルバム1枚分としては分量が足りなかったので、新たに≪未知との遭遇組曲≫を追加して書き下ろし、結果的に2大SF映画が楽しめる贅沢なレコードが出来あがったのだ。しかもLP時のジャケットはギンギラ”銀”!表にはデカデカと”STAR WARS”、裏を返せば”CLOSE ENCOUNTERSENCOUNTERS OF THE THIRD KIND”(『未知との遭遇』の原題ね)と書いてある、超カッコいいものだった(文字だけの渋いデザインなのだ)。僕もサントラじゃなくて、こっちを先に買い、聴きこんだのも当然こっち。今はCDでいくつかのヴァージョンが出ているけど、何故かホルストの≪惑星≫とのカップリングが殆ど。そもそもメータは≪惑星≫を振ったパフォーマンスが受けたので第2弾として≪スター・ウォーズ組曲≫を企画したわけで、そういった経緯を知ってる人にはニヤリの組合せだけど、本来のコンビネーションの”妙”が楽しめないのは残念でもあるな。

この演奏の特徴としては、縦横無尽なメータの指揮ぶりにあるといえよう。通な人は本家本元のロンドン交響楽団よりも、こちらのロスアンゼルス・フィルハーモニック・オーケストラの方が演奏がウマイ、と断言するが、こちとらそこまで聴き分ける能力ないもんで印象だけで語りまする。
まず初っ端の”スター・ウォーズのテーマ”に驚かされる。お馴染みのジャーンジャカジャカジャカ・・・がサントラよりも遅めなのでイマイチ迫力不足かなぁと思ってると、次なるルークの主題に入った途端いきなりオーケストラが走り出すのだ。その後は実に緩急自在。テンポがコロッコロ変わる変幻ぶり。真剣に聴いていると自分のリズム感を疑ってしまうほどだ。これはラストの”王座の間とエンドタイトル”も同様で、昔は気にならなかったけどサントラ聴きこめば聴きこむほど違和感ありあり。これを趣味の問題といってしまっていいのかどうかわからないけど。ただ原曲よりもベンの主題(別名フォースのテーマ)がふんだんに取り入れられているので、これはこれで好きなんだが。
”王女レイアのテーマ”はそもそもレコード・ヴァージョンも「聴かせる」ことに重点をおいたアレンジだが、こちらでは更に健著。実物以上にレイア姫の「美しさ」を引き立たせている。そして”戦い”は実際の映画では細切れになってしまっている部分を音楽的に上手く繋いで、組曲らしさをもたらしている。
なお、”酒場のバンド”だけは曲の性格上別メンバーによる録音。単独でアレンジ曲も多数作られた有名曲ではあるけれど、交響組曲の構成としては外した方が良かったのでは、と思うのだが。
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