シリーズ初、ＴＶと映画で同時デビューを飾る新しいウルトラマン。
前作『ウルトラマンガイア』終了から約２年ぶりにブラウン管に復帰したウルトラシリーズだが、中断期間中も映画やビデオの新作があったので、あまり復活という気はしない。とはいえ、毎週毎週新作が見られるのは大歓迎である。

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理想に燃えて社会にデビューした新人が理想と現実のギャップに悩む、というのが１〜２話の展開とも言えるのだが、今回は自分の力を過信して慢心した主人公が皆に迷惑をかけるというストーリー。こう考えると新入社員かなんかに見せるのがいいのかなぁ、などとも思ってしまう自分がつまらない（^_^;）
『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンダイナ』を引き合いに出すまでもなく、ウルトラマンの力を当てにした主人公がしっぺ返しを食らうエピソードは定番なのだが、ムサシは「自分が自分が」というタイプでもないだけに、それだけ殺伐とした印象にならなかったのは幸い。
それにしてもＴＥＡＭ　ＥＹＥＳのメンバーって口跡の良くない役者が揃ってしまっているので、セリフに難があるのが気になる・・・。

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戦わないウルトラマン像というものを、どういう風に描いて行くのかが注目のこのシリーズ。
今回チーム・アイズに入隊したムサシも、さっそく理想と現実の壁に悩まされることになる。＜怪獣＝悪＞という描写を避けるための絶対悪として設定されているカオスヘッダーだが、これも使い方が難しい。これに憑依されて暴れる怪獣は被害者であり守るべきものであるという構図は一見わかりやすそうだけれども、それを絵的に納得出来るように表現出来るかとなると・・・。
また、ビデオ丸出しの画調とＣＧの多用はかなり批判的意見がネット上でも飛び交っているようで、これはスタート早々思わぬ苦戦？

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『ダイナ』『ガイア』と前後編での開幕が続いていたが、今回は１話完結。冬木透のＢＧＭともあいまってオーソドックスな展開が楽しめる。＜平成３部作＞で感じた違和感はここにはない。ヒウラ・キャップのセリフではないが、「ウルトラマンが帰ってきた・・・」との想いは強い。
ただし、物語は劇場版を受けてのもの、つまり続編のスタートというスタンスに立っているのだ。試写会などで劇場版を先行して見ている人はいいのかも知れないが、これはちょっと・・・。従来通り春休みもしくはＧＷシーズンに劇場版が公開されていれば、もっとスンナリ作品世界に溶けこめたのかなぁと思うとちょいと残念。
のっけからＴＶシリーズの枠を超えた迫力映像が満載なのは、充分合格点。ＣＧの使い方に難点もある（濫用気味なのと、ＣＧが浮いてしまっていること）ものの、毎週このクオリティを維持してくれるのであれば文句なし。
ということでこれから１年間、大いに期待したいところだ。撮影はもう２０話くらいまで進んでいるようだが。

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