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「ミッドナイトシアター『煙が目にしみる』」
投稿日 : 2006/07/17 15:20
投稿者 久保田r
参照先
 2、3年前にBS2で深夜に放送され、ビデオに録画しておいた鈴置洋孝プロデュース「煙が目にしみる」をようやく見たのでレビュー。とは言っても、放送日などメモを取っていないのでデータはなし。

 「煙が目にしみる」自体は、2002年に加藤健一事務所公演のものを見ていて(レビューはこちら→http://chaos-i.com/review/play/patio.cgi?read=10&ukey=0)、内容については知っていたのだが、原案を考えた鈴置洋孝プロデュース公演のものは未見だったので、このオンエアは有り難かった。始めに女性のナビゲーターが作品について説明し、次に主な出演者、鈴置洋孝さん、内海賢二さん、麻生美代子さんの紹介。そしていよいよお芝居という流れ。この鈴置洋孝プロデュースの「煙が目にしみる」は、鈴置さんの声優としての人脈が活かされているキャスティングが特徴で、内海賢二さん、麻生美代子さんはもちろんのこと、田中完さんや渡辺美佐さんなど、その他のキャストについても多数の声優が出演している。普段声のみの芝居でしかお目にかかることのない声優の生の芝居をこの作品で見ることが出来る。

 ストーリーについては割愛するが、内海賢二さんは、自慢の声量を生かした演技が素晴らしく、鈴置洋孝さんは、妻の思いを聞いた時に流れる涙に心が打たれた。そして何と言っても、おばあちゃん役の麻生美代子さんが素晴らしい。ボケ始めているおばあちゃんという微妙な役回りを上手く演じていて、死者と会話が出来る勘の良さがあるかと思えば、家族との会話には絶妙なズレがあってかわいらしい。この作品は、このおばあちゃんが死者と二つの家族の接点となっているので、とても重要な役どころ。おばあちゃんを通して死者と遺された家族の思いが交錯する、こんなことが出来たらいいなという願いが形になっている心温まるお芝居。
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