監督：フェリックス・エンリケス・アルカラ
製作：ローン・キャメロン／デヴィッド・ホセルトン／スコット・シェパード
音楽：ジョン・デブニー
　
マシュー・セトル／キム・オージャ／ジョン・カッサー／ミシェル・ハード
ケニー・ジョンストン／デビッド・クルムホッツ／エリサ・ドノバン／ロン・ピアソン
デビッド・オグデン・スタイアーズ／ミゲル・フェラー

1997年

編集

原題は”ＪＵＳＴＩＣＥ　ＬＥＡＧＵＥ　ＯＦ　ＡＭＥＲＩＣＡ”で、＜ジャスティス・リーグ＞と呼ばれるヒーローチームの活躍を描くＴＶ映画。日本で例えるならさしずめ＜戦隊ヒーロー物＞というところだが、このＪＬＡというのはＤＣコミックのヒーローたちが集結したドリーム・チーム。今回参加しているのはザ・フラッシュ、グリーン・ランタン、アトム、ファイヤー、新メンバーのアイス、それにリーダーのジョンという面々で、メンバー構成はこれまでにも何度か変遷がある。スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンらの大物が不在で如何にも小粒な編成だが、ＴＶ映画ということで色々と制約があったのだろう。『デアデビル』に『ハルク』、『Ｘ−ＭＥＮ２』というアメコミ映画ブームに乗っかって昨年のＧＷにＴＶ放映されたものを見たが、今年の春にもオンエアーされたのかな。
物語は各キャラクターの紹介がメインで、ラストでアイスが晴れてリーグに加入するところで終る。ということで、これはおそらくシリーズのためのパイロット版であろう（その後シリーズ化が実現したのかどうかは定かではないが）。
スーパーヒーローとはいえ彼らも人の子。恋に悩んだり仕事にあぶれたり、と青春ドラマの要素を持ち込んで等身大の若者として描こうという意欲は買うが、従来からの夫々のヒーローのファンにとっては超人の矮小化に繋がり、あまり見たくない図ではなかろうか。見終った後で、ヒーロー物を見たという気分にもあまりならない。

編集