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「超時空ミステリー 世紀の天才ダ・ヴィンチ 最大の謎と秘密の暗号」
投稿日 : 2005/05/03 22:04
投稿者 Excalibur
参照先
ダン・ブラウンの世界的ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の、というか作品中で披露されている”薀蓄の手引き”といった趣きの番組。
本を読んだ人にとっては、劇中で描写されている建築物や美術品の実物を目にすることが出来るのでお得だが、物語の紹介や引用は最小限にとどめ、ダ・ヴィンチ自身にスポットを当てた構成なので、読んでいない人にもそれなりに楽しめる内容かと思う(といってもダン・ブラウン自身が画面に登場し、「全て事実です」とか言いきってしまうのだが)。
「最後の晩餐」をCGを使って立体的に再現、イエスの隣りのヨハネとされる人物が実は女性で、しかもマグダラのマリアだったのか、謎の短剣を持つ手は誰のものなのか等々を検証する試みも面白いし、他にも「モナ・リザ」は2枚あったとしてニース版「モナ・リザ」を紹介、更にダ・ヴィンチの自画像と「モナ・リザ」を比較・検証することで、「モナ・リザ」のモデルはダ・ヴィンチ自身と想定するなど、ビジュアル的に納得行く番組を作ろうという姿勢は評価出来る。またダ・ヴィンチの天才ぶりの証明として、ダ・ヴィンチが考案した自動車等の再現実験を行ったり、聖骸布もダ・ヴィンチが作ったものか?と手を変え品を変え、多角的に取り上げ、興味を繋げようとしていることも好ポイント。フジテレビにしては珍しい番組だし。
その反面、イエスの子孫を名乗る人物を登場させるなど、番組としての核が絞り込めていないようにも感じられるし、少々食い足りない気もするが、『ダ・ヴィンチ・コード』からの派生品としての、そのガイド的役割は果したと言って良いだろう。紀行番組としても丁寧な作りで、再現ドラマでダ・ヴィンチに扮した竹中直人はともかく、荒俣宏、藤木直人、米倉涼子といった出演陣、ナレーションの江守徹といった配置も悪くはない。

2005.3.12 21:00〜22:54 フジテレビ
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