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「ルーヴル美術館ミステリー ビートたけし歴史的発見 名画モナ・リザはもう一枚あった!」
投稿日 : 2005/05/03 22:05
投稿者 Excalibur
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フジテレビでも似たような番組をやったばかりだが、今度は日本テレビ。今更ながら『ダ・ヴィンチ・コード』の影響力の凄さには驚かされるが、この分では飽きられるのも早そうだ。これからも映画の公開に向けて様々な番組作りがなされるだろうが、肝心の来年の映画公開の頃にはブームも下火になっているのではなかろうか。
さてこちらの番組では、フジ版と違い『ダ・ヴィンチ・コード』を元ネタにはしているものの、ダ・ヴィンチがもう一枚の「モナ・リザ」を描いていたのではないか(「モナ・リザ」を紹介した当時の文献の記述、創作中にアトリエを訪れたラファエロが残したスケッチと、現存する「モナ・リザ」は合致しない部分が多い)、ということに着目し、それを探し出すまでを前半に、そして後半ではこの発見されたアイルワース版「モナ・リザ」(まもなく正式に学術調査の結果が発表されるという)の持つ意味を探るという構成になっている。『ダ・ヴィンチ・コード』から離れた独自色の強い内容である。
ちなみにフジ版では”もう一枚の「モナ・リザ」”として大きく紹介されたニース版「モナ・リザ」だったが、こちらの番組ではあっさりと贋作、とは言わないまでもダ・ヴィンチの弟子が描いたものだろうと結論付けているのが、対抗意識の現われなのか面白い。ただ両方の番組に共通して出演して(取材されて)いる人がいるのは、仕方ないことか。
「巌窟の聖母」が2枚描かれたのも意図的だし、「モナ・リザ」が2枚描かれたのも当然隠された意図があったはずだ、ということで導き出された結論は、アイルワース版が本来発注されたもので、死の直前まで手を入れ続けたルーヴル版は、実はマグダラのマリアを描いたものだった!・・・というもの。これが本当なら面白いし、確かに番組タイトル通りの”歴史的発見”なのかもしれないが、惜しいかな、パーソナリティ(ビートたけし)や他の出演陣の顔触れ(大竹しのぶ、嵐の桜井翔、東京芸術大学の絹谷幸二教授)を見るとバラエティ寄りで、どうにも嘘っぽく感じられてしまう。偏見だ、と言われればそれまでだが、昔っからUFOだ、ネッシーだ、雪男だ、と騒いでる局だけに・・・(いや、好きですけどね、こういった話。全部を疑ってるわけじゃなく、結構信じちゃう方なんだけど)。
番組放送終了後には、アイルワース版「モナ・リザ」について学者センセイから抗議文が届けられたそうな。

2005.3.26 21:00〜22:54 日本テレビ
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