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「スター・ウォーズ/クローン大戦」
投稿日 : 2005/06/04 18:16
投稿者 Excalibur
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物語は『エピソード2/クローンの攻撃』の4ヶ月後から始まり、各地でのジェダイ騎士が指揮する共和国のクローン軍と、ドゥークー伯爵率いる分離主義者との<クローン戦争>を描いた、一本3分強という短編アニメーション。『エピソード3/シスの復讐』でジェダイの前に立ちはだかる強敵グリーバス将軍のお披露目も兼ねている。20エピソード作られカートゥーン・ネットワークで放送されたが、好評につき延長。こちとら視聴する環境になかったのでソフト化を待ち望んでいたのだが、先日ようやっと第1シーズン分がDVD化された。一本の作品としてスムーズに見られるように、多少手が加えられているようだ(収録時間は70分)。
TVアニメということで番外編扱いされそうだけれども、独自の主人公を立てたりすることもなく、オビ=ワン、アナキン、ヨーダ、パドメ、ドゥークー、パルパティーン、メイス、C−3PO、R2−D2らのメイン・キャラがそのまま登場。なかにはキャプテン・タイフォだとか、キット・フィストー、ルミナーラ・アンドゥリ、バリス・オフィー、シャアク・ティら結構マイナーや連中もいるが、そのアニメ用デザインはかなりデフォルメされているので、好き嫌いはかなり分れそう(というか、個人的にはなかなか馴染めない)。それに1話3分でお話なんか描けるのかと半分バカにしてもいたのだけど、効果音がオリジナル通り、それにジョン・ウィリアムスの音楽も流れてくるので雰囲気作りはまずまず。メイスやキットらジェダイ騎士がメチャメチャ強くて失笑する部分もないではないけど、マンガならではなのかぁと思うとさほど気にならなくなってくる。ファンならば一度は目を通しておいた方が良い作品だ。
またオリジナル版のヴォイス・キャストは、C−3POのアンソニー・ダニエルズ以外は似た感じの別人(と言われているんだけど、ヨーダを除くとあまり似ているように聞こえない)だけど、日本語吹替版では『エピソード2』版のキャストを踏襲しているので、より違和感が軽減する。むしろ森川智之、浪川大輔、永井一郎、羽佐間道夫、坂本真綾、小山力也、小林勝彦、岩崎ひろし、渡辺万沙子・・・と本国版以上に豪華な顔触れが揃っている。
劇場版6本以外のスピンオフは正史に含めない、というのがジョージ・ルーカスのスタンスだが――というか、ルーカス自身はスピンオフには興味がなく、殆ど見たり読んだりはしてないらしい。勿論ルーカス・フィルムとしてはチェックを入れるが、それでもストーリー展開やキャラクター造型などはかなり作品毎の作り手の裁量にまかされているそうな――、この作品に関してはルーカスの息もかかっていることだし、準公認扱いといっても良いのだろう。今回リリース分には「VOLUME ONE」と銘打たれているので、延長された第2シーズン分も早めのソフト化を望みたい。そのラストシーンは『エピソード3』に直結するということなので、本来なら映画公開前にリリースしてくれないと意味ないんだけど・・・。

製作・監督:ゲンディ・タルタコフスキー
原作:ジョージ・ルーカス
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Vol.2
投稿日 : 2007/07/17 16:38
投稿者 久保田r
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 「Vol.1」より全体的な描写が良くなってぐっと見やすくなった。特に戦艦や戦闘機などのメカ・アクションがよくなり、スピード感と共に空間の奥行きが表現されており格好良くなった。ただ、キャラクターの描写は以前のままなので、その点だけは残念だが、アクション描写は格段と良くなっているので、ジェダイ達の戦い振りを堪能することができた。

 アナキンをジェダイの騎士にするかどうかとか、パドメとの秘密の恋など、本作と密接に関わり合ったシーンが多いので、アニメ作品とはいえかなり興味を刺激される。「Vol.2」は、「Vol.1」よりもシナリオの進み具合が丁寧なので、各所で起こっている戦いを同時進行で見せながらストーリーを上手く「エピソード3」に繋ぎ、納得できるシーンも多い。「エピソード2」と「エピソード3」では、アナキンの容姿がはっきりと異なっていたが、この「クローン大戦」を見るとその理由が分かる。また、アナキンとケノービの落ち着いた師弟関係や、グリーバス将軍のパルパティーン誘拐など「エピソード3」を見る前に見ておきたいシーンが多く、この作品を見るとよりスター・ウォーズの世界が理解できる。
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Vol.1
投稿日 : 2007/07/17 16:37
投稿者 久保田r
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<キャスト>
オビ=ワン・ケノービ:森川智之/アナキン・スカイウォーカー:浪川大輔/ヨーダ:永井一郎/ドゥークー伯爵:羽佐間道夫/メイス・ウィンドウ:玄田哲章/C-3PO:岩崎ひろし/アサージ・ヴェントレス:磯辺万沙子/パドメ・アミダラ:坂本真綾/パルパティーン&ダース・シディアス:小林勝彦/サン・ヒル:水野龍司/ルミナーラ・アンドゥリ:野沢由香里/パリス・オフィー:安藤麻吹/シャク・ティ:雨蘭咲木子/キャプテン・タイフォ:小山力也/サシー・ティン:乃村健次、他

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 相方さんのご厚意で見ることができた作品。「エピソード2/クローンの攻撃」と「エピソード3/シスの復讐」の間に位置する作品で、スピンオフ作品とはいえ見事史実を繋いでいるので、スター・ウォーズの世界をよりよく理解したい人におすすめの作品。

 とはいえ、本作はアニメーションなので、絵に抵抗を感じる人には見るのが難しいかも知れない。事実私は最初に絵を見た瞬間から最後までとうとう絵に馴染めずに終わったが、描かれている内容には引き込まれた。スター・ウォーズのSF設定がぎゅぎゅっと濃密に詰め込まれているので、映画を見て多少なりともスター・ウォーズの世界に触れていると、登場するジェダイやメカの設定の魅力に引き込まれ、あれよあれよという間に見ることができる。

 とはいえ、絵に奥行きがないのが残念。キャラクター・デザインも自分好みではなく、キャラクターの動きも記号的なので、ずいぶんタフなアニメだな…と感じながら見ていたが、それもお国柄なのだと思う。そんな中でも、吹き替え版は、映画と同じキャストなので、その点では違和感なく見ることができた。

 それにしてもノンストップで戦いに次ぐ戦いのシーンの連続でスピードが速い。台詞も少なく、説明の部分が少ないので、状況を把握するのが少々困難。でもスピード感は圧巻だった。
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必見!!
投稿日 : 2005/07/07 21:36
投稿者 Excalibur
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今のところ、VOL.2のDVD発売の告知はなされていない。カートゥーン・ネットワークに加入していない身としては、「いつになったら続きが見られるのかなぁ」と案じていたところ、思いがけずにNTVが深夜に、しかも二夜連続でVOL.1とVOL.2を放送してくれたので、ようやくまとめて見ることが出来た。なにせVOL.1は、強敵アサージ・ヴェントレスをアナキン・スカイウォーカーがようやっと倒したものの――ちなみにこの戦いの舞台となっていたのはヤヴィン第4衛星、『エピソード4/新たなる希望』で反乱軍の秘密基地が置かれていた星だ――、グリーヴァス将軍に襲われたキ=アディ=ムンディやシャアク・ティ、アイラ・セキュラらジェダイたちの絶体絶命で幕を閉じていたのだから。
VOL.1は惑星ムウニリンストを舞台に、地上で戦うオビ=ワン・ケノービと宇宙戦の指揮を執るアナキンとを並行して描き、これに断片的に他の惑星、モン・カラマリ――『エピソード6/ジェダイの帰還』に登場するアクバー提督の故郷である――でのキット・フィストーの戦いや、ダントゥイン――こちらは『エピソード4』で、モフ・ターキンの尋問に屈した(かに見えた)レイアが、反乱軍の基地があると告げた惑星だ――でのメイス・ウィンドゥの孤軍奮闘ぶり、更には惑星イラムでのルミナーラ・アンドゥリとバリス・オフィーの師弟コンビの活躍などが挟まれる形になっているので、通しで見るとバランスが悪かったのだが、VOL.2ではオビ=ワンとアナキンの新たな冒険と並行ではあるものの、基本的にはグリーヴァス将軍によるコルサントの奇襲、そしてパルパティーン議長を守るべく奮闘するジェダイたちを中心に追いかけて行くので、見ているこちらのノリも違う。チャプター数は減ったが(CHAPTER21〜25の5つ)、その分一つあたりの長さが増えたのも、より見応えが出た大きな理由だろう。
また脇筋に近いとはいえ、オビ=ワンとアナキンの物語にはアナキンの未来を案じさせるシーンも盛り込まれていて、きちんと『エピソード3/シスの復讐』への伏線の役割も果たしている。VOL.1では、例によってオビ=ワンの命令に背いたアナキンが、結局は最後には反省するというお馴染のパターンだったが、VOL.2ではのっけからアナキンとオビ=ワンが衝突。クワイ=ガン・ジンの夢を見た(?)アナキンが彼と比較してオビ=ワンを批難してしまい、直後に慌てて謝罪するというシーンがあるのだが、オビ=ワンはそんなアナキンを優しく受け止め、このことが返って二人を一層結びつけるきっかけになっている。そしてオビ=ワンの推薦もあって、アナキンはめでたくパダワンを卒業して騎士として認められるのだ。これが『エピソード3』序盤の、二人の親密な遣り取りへと繋がっているわけだが、これは是非とも本編で見たかったシーンでもある。
コルサントの攻防戦も、ヨーダとメイスによるドロイド軍の迎撃や、執拗なグリーヴァス将軍の追撃を必死にかわそうとするシャアク・ティらの奮戦などこちらも見所一杯で、これも映画本編に欲しかったシーンだ。オビ=ワンとアナキンとの確執、アナキンのダークサイドへの転落を描くという『エピソード3』の趣旨からすれば不要なのもわからないではないが、実に勿体無い。TVアニメとはいえ、この作品で一応は映像化されたことに満足しなければいけないのかも知れないが。そしてラストは、連絡を受けてパルパティーン救出に向かうオビ=ワンとアナキン、ということでストレートに『エピソード3』冒頭へ繋がる作りになっている。他にも、パダワンを卒業したアナキンが髪型を変えるシーンや顔に傷を負うシーン(具体的な描写はない)、惑星キャッシークが描かれるシーン(ウーキーも登場する)、ドゥークー伯爵がグリーヴァス将軍に戦い方を教えるシーン、そのグリーヴァスがメイスとの戦いで一撃を食らって咳をするようになるシーン、アナキンの義手が新しくなるシーン(『エピソード3』と義手の形態が違うのは、単にアニメならではなのかと思っていたのでビックリ!)、パドメが金ピカになったC−3POをお披露目するシーン等々、『エピソード3』に繋がる要素は数多い。この作品を見ることによって『エピソード3』の理解度が深まるのは確実で、これはもう『エピソード2.5』と呼んでも差し支えないだろう。そういえばオビ=ワンの副官格のクローン・トルーパー、コマンダー・コーディもきちんとこの作品に出てきている。
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