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「大奥〜華の乱〜」
投稿日 : 2005/10/19 11:30
投稿者 久保田r
参照先
2005年10月13日 木曜夜10時〜 フジテレビ系
公式HP http://www.fujitv.co.jp/oh-oku/index.html

<スタッフ>
企画:保原賢一郎
制作:フジテレビ、東映
脚本:浅野妙子、尾崎将也
演出:林徹、葉山浩樹、川村泰祐
プロデュース:林徹、手塚治、樋口徹、金丸哲也
音楽:石田勝範
主題歌:「修羅場」東京事変

<出演>
谷原章介、北村一輝、田辺誠一、藤原紀香、小池栄子、内山理名、江波杏子、余貴美子、高岡早紀、貴地谷しほり、他
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スペシャル「悲恋の果てに」
投稿日 : 2006/01/25 10:06
投稿者 久保田r
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 泣いた。一途な恋人同士が運命の歯車に翻弄され、切り裂かれる様に辛くなって泣いた。北村一輝の演技が痛々しくて涙を誘う。

 話の内容は、綱吉が将軍になる前のエピソード。正室、信子がまだ初々しく、お伝も下働きとして働いていた頃のことが描かれている。2時間半という長時間だが中弛みすることなく見ることが出来る。本編は映画のようなシナリオを1クールに分割しているような展開だったが、このスペシャルは、始めから終わりまで結果を予測させずに最後まで飽きることなく見ることが出来る。本来こういった一気に見せる筋立ての『大奥〜華の乱〜』だったのかも知れない。

 一番の見所は、柳沢保明(後の吉保)の悲恋。簡単に説明すると、綱吉が柳沢の想い人と知らずに里久を見初め所望したことが悲恋の発端。この頃まだ綱吉は、人のものと知ってから手を出すような手練ではなく、後に柳沢の想い人だったと知るのだが、しかしそういう雰囲気の女性を好むという嗜好は既に持っていたよう。柳沢は、駆け落ちすることも出来ず、いやがる里久を必死に説得し、邸へと連れて行こうとするのだが、災いの元凶となることを恐れた桂昌院によって里久は殺されてしまう。そこで一気に柳沢の中で徳川への恨みが募ることとなる。

 里久が、安子を演じた内山理名の二役だったのは、個人的意見では避けて欲しかったキャスティングだが、分かりやすさでは分かりやすいキャスティングだった。しかし、本編であれほど柳沢を憎んでいた安子が同じ顔で保明(後の吉保)の恋人に収まっているのは、生理的にどうもいただけない。雰囲気の似た別の女優で演って欲しかったと思うところだが、それを補ってあまりあるのが北村一輝の演技。クールな表情の似合う彼だが、若い頃のはつらつとした青年振りも、恋人を斬られて亡くした身を切られるような悲しい役どころも、全部よく演じていた。このスペシャルは、彼のためにあると言ってもいい。

 お伝と綱吉の間には、最初から愛情が挟み込まれていなかったのと、正室、信子がいかに綱吉と桂昌院に恨みを連ねたかが分かるエピソードだった。女の権力争いの場である大奥。そこにはいつも愛を欲する女たちの寂しい心が漂う場なのだと感じた。
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最終話「乱心」
投稿日 : 2006/01/09 11:44
投稿者 久保田r
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 しまった…間を置かずに見れば良かった…。だいぶ時間が経ってから見たので、前回からのテンションが続かず、今一つ最終話のノリに乗り切れなかったのが残念。

 さて、最終話の見所というか一押しの人物は、御台所と音羽。特に御台所は、ないがしろにされたプライドの高い美しい女の恐ろしさを表していて必見。藤原紀香は本当に良く演じていたと思う。この御台所の苦しみは、スケールは違っても現在の一般家庭にも通じることなので、内に秘める憎しみの執念は共感出来る。女性はやはり自分を大事にされたいもの。プライドが高いゆえに綱吉への愛ある発言はなかったが、本心はきちんと夫婦となりたかったのではないだろうか。

 そして、今まで裏方で重鎮としてこのドラマを決して軽いものにしなかった要、音羽の活躍がかっこいい。桂昌院が生きていた頃は、言葉は悪いが使い走りの役かと思っていたが、吉保の屋敷に忍び込み成住に洗いざらい打ち明けるシーンは”よくやった!”の一言。結果、成住が命を落としてしまったのは悲しいが、音羽も決して流される人間ではなく、世の流れを憂える一人の人間として行動を起こしているのでかっこいい。こういう役立つ人間でありたいと思う。

 最終話のオチとしては、分かりやすいような分かりにくいような。安子も結局のところ何かしたかなぁ…と、振り返ってみると大きなことを自ら起こしたことはなかったように思ったりして…。全ては綱吉の優柔不断な性格と女癖の悪さが事の発端となっているのだけど、綱吉本人は悪い性格ではないのが救いのような救いでないような。ただ、このドラマは、世継ぎ世継ぎと子のことをしょっちゅう口にする割には、男女の争いに巻き込まれて子が次々と亡くなっていくので、現代の世で見るには辛いものがある。ドラマの性格上仕方がないが、もうすこし発展性のある『大奥』を期待したい。
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第9話「遺言」
投稿日 : 2005/12/19 13:18
投稿者 久保田r
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 タイトル通り死に塗れた回。死に赴く者の言葉がどれほど重いのか、桂昌院の遺言めいたシーンが続く。ほぼ皆感慨深く耳を傾けるが、御台所、信子だけは異なる。床に伏している桂昌院に向かい、これまでの憎々しさを吐く。「お玉」と呼び捨てた時は、最高の復讐に見えた。

 今回の見せ場は、桂昌院の死に際のシーンと、吉保が染子を刺すシーン。桂昌院役の江波杏子の演技は流石だった。最後の最後に、あたかもそこに春日局がいるような幻を追いかける芝居は、死にゆく者の今際の際の圧巻。綱吉の純粋な生母ではない、お玉本人の最期だった。

 吉保が染子を刺すシーンでは、涙が零れた。これは一つの究極の性愛。染子は、出生を偽りながらも吉保の子を生涯見届けるという母としての愛よりも、吉保を想い続ける一人の女としての愛を求めて死を選んだ。愛する人の手にかかり愛する人の腕の中で死ぬという究極の性愛。確かに染子の一生は悲しすぎるが、一生を吉保に懸けた女として最期は見事だったと思う。

 さて、最終話に向けて物語と人間関係が収束の方向へ向かっている。今まで伏線の引き役だった吉保が、物語の明らかになる人物として動き始めたし、幽閉されていた安子の夫、牧野成住も登場。吉保が口を開く度に思いもよらぬ言葉が出て来るので、これは最終話まで物語のオチが分からないかも知れないと思った。

 人間関係は、御台所が要所で暗躍しているので、彼女は一体何を求めているのか分からないところが、一つの見せ所。プライドが傷つき怒った顔が美しい。流石、藤原紀香。京の言葉での強気な台詞回しも板についている。物語が収束に向かう中で、大典侍とお伝の方の影が増々薄い。特に大典侍は、勝ち気な台詞ばかりで綱吉と何らかの関係になりそうな気配がない。微妙な笑いを誘う役どころ。
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第8話
投稿日 : 2005/12/12 13:41
投稿者 久保田r
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 録画を忘れていたので、慌てて途中から見た。正確には第8話の途中〜を見てから、ビデオに録っておいた第7話を見たことになる。

 さて、柳沢吉保がまんまと自分の子を綱吉の子と偽って世継ぎへと後押し。子供は染子と共に大奥入り。右衛門佐が柳沢吉保の悪事を暴こうとするが、失敗。宴の席で桂昌院倒れる。という感じ。

 今回どのようなドラマがあったのかその流れが分からないのだが、取り敢えず、中山忍演ずる大典侍は、何をしに大奥へ来たんだろうね(笑)。彼女の活躍はあるのか。はてさて。
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第7話「真の敵」
投稿日 : 2005/12/12 13:41
投稿者 久保田r
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 上様、色ボケしている場合じゃございませんよ。の巻。世継ぎに当たる二人の子を相次いで亡くし、綱吉は腑抜け状態に。政は柳沢吉保に任せ、大奥のことは桂昌院に任せきり。自分自身は何をしているかというと、釣りをしたり、生類憐みの令を発布したりと、世の中のことにはてんで目を向けず、ただひたすら己のことのみを気にかけている始末。

 今回は1クール中の起承転結の転の部分で、殿中で犬を追いかけるシーンがあったりして笑えるシーンが多かった。しかし、綱吉そのものが安子のこと以外にはまるで無頓着というキャラなので、綱吉自身が「転」の存在と言えると思う。

 陰謀塗れの今回の『大奥』なので、今見ているストーリーもスタッフに謀られているかも知れないと思った。見ていてもしかするとドラマ終盤には「真の敵はこの人だったのか」という番狂わせがありそうな気がした第7話だった。
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第6話「殺意」
投稿日 : 2005/11/21 09:58
投稿者 久保田r
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 堕ちるところまで堕ちたというか、女の恐さ路線まっしぐらの『大奥〜華の乱〜』。もはやパターンが分かって来て、後半には早送り状態で見てしまった。この路線はいずれ向上心のある路線へと向って行くのであろうか。スキャンダルまみれの内容で見る気力が萎え。

 ドラマというのは、どこかに救いがないと見続けるのが辛い。スタート当初、あかんと思っていた綱吉が、今では登場するとホっとしてしまうくらい今の『大奥』は憎悪に浸かりきっている。というか、大奥総取締役は何やってんの?錯綜する人間関係を取り締るのがあなたの役目でしょうが。ちっともドラマに絡んでいないので、今回の『大奥』は何なんだ?と思ってしまう始末。

 でもまぁ…ドラマはまだ1クールの前半なので、後半に期待致しましょう…。
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第5話「逆襲」
投稿日 : 2005/11/15 10:16
投稿者 久保田r
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 やっぱり今回の『大奥』全話レビューは辛いような気がする…。感情のドロドロとした部分がクローズアップされていて、気持ちが塞ぎ、次回見るのが嫌になっている。どうしようかなぁ…。

 さて、前回見逃しているので、何故安子がお伝と共に湯殿にいたのかは分からないが、出産間近の安子が湯の中に落ちたところからスタート。お伝は安子を見捨ててその場を立ち去るが、安子は何とか脱出。男の子を出産。そしてまた女同士の争いが続いて行くという展開。

 登場キャラのみんながみんな「憎しみ」を携えているので、ホッと息のつけるキャラがいないのが難点。それによりドラマ全体のイメージが攻撃的になっており、いかに安子が名のごとく安らげる存在でも、救いの部分が見えないのが辛い。何しろ安子も母親と夫を綱吉によって命を落としているのだから、生涯綱吉を心の底から許す筈がないというのが最大の復讐劇を孕んでいるような気がして落ち着かない。今後どうなって行くのか…。

 役者陣はそれぞれキャラをよく演じている。今回は、海老一染之助がゲスト出演した。今後もこういった小技を利かせて来るのだろうか。
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第4話
投稿日 : 2005/11/07 09:37
投稿者 久保田r
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見逃した…orz
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第3話「仇の子」
投稿日 : 2005/12/18 09:52
投稿者 久保田r
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 今回は実りの少ない出だしを切った『大奥』だと思ったが、なかなか力のある脚本で面白い展開となってきた。しかし、綱吉の色沙汰だけは勘弁。確かに綱吉が大奥を波乱の渦に巻き込みドラマを作っているのだが、本人はどこ吹く風なんだもんなぁ…。責任感のない男というのは、いつの時代でも尊敬に値しない。

 柳沢吉保が成り上がろうとして染子を上様に。うーん…。こういったことだけはしないだろうと願っていたキャラだけに残念。しかし、後にスカっとするようなどんでん返しがあるならばここはぐっと堪えるかな…。でもなぁ…。

 御台所が京出身の口調の割にシャキシャキとしていて意外にやり手といった感じ。藤原紀香の新たな一面を見た。洋美人という印象は変わらないが、演技が上手い。

 高岡早紀登場。京の才女というだけあって始めからズバリと言いたい放題。どんな大奥総取締となっていくのか見物。余貴美子の押さえた演技が好印象。
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第2話「伏魔殿」
投稿日 : 2005/11/07 09:33
投稿者 久保田r
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 庶民の感覚じゃあとてもじゃないがついて行けない思考。上様ってなんやねん。大奥ってなんやねん。自分の痛みには敏感で、人の痛みには勘違い。「わしは、良くしてやっているだろう?」とは、どこをどう押せば出て来る言葉じゃ?…というくらい、生まれついての将軍様とその環境について行けない展開の連続。それが、天下を取る人なのか。

 桂昌院が並々ならぬ力を持っている。あれがあのお玉だったのかと思うと、そこまでの過程を見てみたい気もするが、行き過ぎたスパルタがあのような綱吉を育てたということが分かった。なるほど。

 お伝の方が、いつも憎々しげな顔で登場する。ずっとそういうキャラでいく宿命なんだろうか。小池栄子にはハマり役かも知れないけど、今後への伸びが期待出来ない役のような気がする…。

 御台所、信子を演ずる藤原紀香の「虫酸が走る」が良かった。スポットCMでは、その台詞の部分だけ抜いていたが、硝子の壷を石に投げつけて割り、台詞を言うまでの溜めが良かった。綺麗な顔に沸々と嫌悪感を滲ませている表情が上手い。御台所の名に相応しい所作。

 今回はあまり出番のなかった柳沢吉保。安子が身籠ったことで接近する模様。今後の動向に注目。
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第一話「修羅場」
投稿日 : 2005/12/18 09:51
投稿者 久保田r
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 「修羅場」と言っても家臣が主君に逆らえる筈もなく、想像するような血腥いシーンはなし。家臣は、ぐっと主君の我が侭放題をこらえるだけ。

 第一話なのでキャストの顔見せがメイン。しかし、将軍、綱吉の放蕩振りは初っぱなから見せられる。あまりに我が侭放題なので、途中で気分が悪くなった。これからもこうなのか?

 気になるのが、綱吉の母、桂昌院。『大奥〜第一章〜』でお玉と呼ばれ、家光とお万の子を大奥総取締となったお万の代わりに自分の子として綱吉を育てたのだが、大分性格が変わっているので驚いた。お万を慕う気持ちが強過ぎて綱吉を溺愛し過ぎたか?というか、綱吉は、ホントの母のことを知っるのか?何で、あの家光とお万から生まれた子がこんな子に?お玉の育児はどうなってたんだ?

 気になるキャストを見つけた。柳沢吉保役の北村一輝。あの「目つき」が何やら妖しい。かと思えば、側室の染子には優しい家庭的なところも見せたりして表の顔と裏の顔があるのが面白い。彼がどうなって行くのか楽しみなので、彼を見るために今後も見ると思う。
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