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「昨日、悲別で」
投稿日 : 2000/12/22 01:04
投稿者 ヒラク
参照先
もう15年以上前に1度だけ、当時も再放送で見た連続ドラマなんですが、ぜひもう一度放送して
欲しいという思いを込めて…。

とにかくかなり記憶もあいまいなんですが、脚本は倉本聰。タップ・ダンサーをめざして北海道から
上京してきた主人公を天宮良が演じています。そして、高校の同窓生だったヒロイン石田えりも
ダンサーをめざし上京しており、二人はオーディションで再会します。

五月みどりが天宮良の母親役なんですが、このお母さんがまた一筋縄ではいかないなかなか切ない
役どころなんです。そして地元に残った主人公の友人として布施博が登場します。たしか3人組だった
と思うんですがもう一人が思い出せません。布施はたしか「番長」というあだ名で、結婚を控えて主人公に
会いにくるんですが、結婚前のゆれる男ごころ(?)といったエピソードがあったと記憶しています。
こうして主人公と母親、都会に出て行った者と残った者といった構図も同時に描かれていき、ストーリーは
まさに「北の国から」青年編といった様相を呈してきます。

そこで主役の二人なんですが、実はヒロインである石田えりが愛人バンク(?)―だったと思うのですが、今で
言う援助交際ですね。ちょっと違うかなー。まぁそういうことでダンスのレッスン料を捻出していることが
明らかになります。そして、たしかその愛人バンクに官僚が関わっていて社会的大事件としてテレビ沙汰になり、
ヒロインもひどく責め立てられます。そのニュースをただ見ているほか無い主人公の行き場の無い怒りが
とても心に響きます。

主人公も深く傷つくことになるわけですが、たしかここらあたりで大滝秀治がかなり泣かせるはなしをします。
まさに「北の国から」を彷彿させる名場面でした。当時大滝はテレビでは地味な刑事役とかが多かったので、
とつとつとではありますがしゃべり続けるこのシーンはとても印象的でした。世間の好奇の目に晒される
ヒロインをかばって語られる五月みどりの台詞。これがまた忘れられません。

そして、二人はそういった障害を乗り越え物語はハッピーエンドを迎えます。後の「北の国から」の
純と周のエピソードの原型ともいえるようなストーリーになっています。それとBGMとして「22才の
別れ」が流れていたこと付記しておきます。

当時ぼくは、好きだった女の子に絶対に面白いからとすすめられ、「天宮良って素敵。」なんて言葉に
カチンときながらもすっかりはまっていたんですが、「過ちをここで一度許せば済むって訳じゃないんだ。
天宮良は一生許し続けていかなきゃならないんだ。もしもすごく時間が経ってから一言でも蒸し返して
責めたりしたら、石田えりだってめちゃくちゃ傷つくことになる。ほんとにそれでハッピーエンドなんて
言えるのか。」なーんてことをその子に向かってポロっと言ってしまい、いたいけな(まぁそんな人でも
なかったですけど。)女子高生をすっかり凍りつかせたのでした。

余談ですが、ハイロウズのヒロトとマーシーが、デビュー前にこのドラマを二人で見ていて感動して、
バンド名を「昨日、悲ベッツ」にしようとしたとかしないとか・・・。

そして(?)、この年末から、富良野塾で「今日、悲別で」が公演されるそうです。
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