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「ガリレオ」
投稿日 : 2008/10/04 22:36
投稿者 Excalibur
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月曜夜9時のフジテレビ、通称「月9」枠で放送されていたミステリー・サスペンス・シリーズ。
原作は東野圭吾の『探偵ガリレオ』、『予知夢』。

新人女性刑事・内海薫が、説明の付かない難事件を抱え、天才物理学者にして「変人ガリレオ」と呼ばれる大学の准教授・湯川学を訪ね、事件解決の協力を依頼する、というのが基本パターン。
一見オカルトや超常現象、超能力といった「ありえない事象」も、全て科学的に解明出来るとして、湯川がトリック暴きをするのが見所で、犯人探しには主眼を置いていないのが特徴。

原作の湯川学は作者が佐野史郎をイメージして創造したとのことだが、このTVドラマ版では福山雅治が演じることでキャラクターを改変。奇人変人で頭脳明晰なのは同じだが、更に容姿端麗でスポーツ万能へと変えられ、あたかも別人のよう。
コンビを組むのも原作では湯川の大学時代からの友人・草薙俊平だが、こちらは全くの別人(新人の女性刑事)に変えられてしまい、柴咲コウが演じている。
なお、北村一輝が演じる草薙は、湯川が解決に協力した数々の事件での功績を認められ栄転、時折ゲストとして顔を見せる程度の係わり合いである。
また、警察側の人物や湯川のゼミの学生など、TVオリジナルのキャラクターや原作から大きく変えられたレギュラー・キャラクターが設定されている。

2007/10/15〜12/17まで全10話を放送。
後に2008/10/4から続編となる劇場版『容疑者xの献身』が公開され、同じ日にTVスペシャルとして『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』が放送された。
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というわけで、
投稿日 : 2008/10/11 17:54
投稿者 Excalibur
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放送から約一年経ってから、再放送でようやく全話を鑑賞。

最初のうちは福山雅治は全くイメージ外だし、柴咲コウはうるさいだけのオリジナル・キャラだし・・・と思っていたものの、観続けていくうちに湯川と内海とのやりとりも微笑ましく、また二人の距離感が少しずつ変化して行く様も楽しく感じられるようになってきた。
そして「実に面白い」、「実に興味深い」、「まるでわからない」など毎回出てくる湯川の台詞も、言ってみれば『水戸黄門』の印籠のようなもので、「待ってました!」という感じになってくるから不思議である。
警察側や湯川の研究室の学生ら、レギュラー・メンバーも連ドラということを考えれば丁度良いアクセントだ。

ただ、毎回毎回何かがひらめくと湯川は所構わず公式を書き殴るのだけれども、これはちょっとやりすぎ。
全部の事件が、全て公式で解明出来てるとも思えないし、それに落書きされた方はいい迷惑。
湯川センセ、せめてメモ帳ぐらいは持ち歩きましょうよ。
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第九章・最終章「爆ぜる」
投稿日 : 2008/10/11 17:53
投稿者 Excalibur
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第九章と最終章は「爆ぜる」の前後編。
『探偵ガリレオ』の第二章「転写る(うつる)」と第四章「爆ぜる(はぜる)」を融合させたものになっており、そのストーリーの構築、キャラクターの改変にはただただ感心するばかり。
最終回に相応しいクライマックスの大サスペンスが用意されており、逆にこれまでのこのシリーズらしくないのが玉に瑕だが、これぐらい盛り上げてくれても良いだろう。
ただの傍観者の立場にいた湯川が、今回は直接的な危険にさらされるという点でも異色作。
ただ、熱心な原作ファンは激怒しかねないこの改変、何も知らずに楽しむのが筋なのかも知れない。

ゲストは本上まなみと、意外や意外、な久米宏。
このクラスの人がサラッと出てくるのが、このシリーズの凄いところでもある。
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第八章「霊視る」
投稿日 : 2008/10/10 22:27
投稿者 Excalibur
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原作は『予知夢』第二章「霊視る(みえる)」。
女性の殺人事件が起こった。しかしその時刻に、全く離れた場所で彼女は目撃されていた。人間が瞬間的に別の場所に移動することは可能なのか、それともあれは彼女の幽霊だったのか・・・?

事件の骨格だけを残し、後はほぼオリジナル作品と言っても良い一本。
被害者の妹役の釈由美子が印象的で、主人公側からするとよくまとまって見える内容だったが、犯人の動機などのドラマ部分は些か弱い気も。
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第七章「予知る」
投稿日 : 2008/10/09 06:16
投稿者 Excalibur
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原作は『予知夢』第五章「予知る(しる)」。
今度は予知能力の有無に湯川が挑むというものだが、登場人物たちが名前も、相関関係も微妙に変えられ、「予知」そのものの扱いも原作とはかなり離れてしまった。
辛うじてこじつけ的に原作タイトルに引っ掛けているだけに思えるのが惜しい。被害者役の塚地武雅も、原作のイメージからは大きく逸脱している。

ただ、そんな中でも深田恭子がキー・パーソン役を貫禄タップリに怪演。
愛嬌と凄みを同時に感じさせる役どころで、最初から最後まで彼女のためだけにあったようなエピソードである。
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第六章「夢想る」
投稿日 : 2008/10/09 06:16
投稿者 Excalibur
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原作は『予知夢』第一章「夢想る(ゆめみる)」。
深夜、女子高生の部屋に忍び込んだ男が、発見した娘の母親の猟銃に撃たれ、逃走するという事件が起こった。調査を進めるうちに、その男は少女の生まれる前から少女のことを知っていたとしか思えない行動を取っていたことがわかる。はたして彼には未来を知る能力があるのだろうか。

どういうわけか容疑者となる男の名前が変えられ、しかも内海の幼馴染みという設定に。
ということで物語は大枠だけ残して、人物関係から何からすっかり改変され、しかもその枠組みの中に内海も組み込まれてしまうことに。このアレンジの大胆さはお見事で、結末は何となく予想出来ても、途中の論理の展開具合などは原作既読者でも驚くのではなかろうか。

襲われる女子高生が堀北真希、その母親役が手塚理美。随分贅沢な起用である。
また、少女時代の内海を演じていた新志穂がとても可愛らしい。彼女が成長すると柴咲コウになるなんてね・・・。
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第五章「絞殺る」
投稿日 : 2008/10/06 22:21
投稿者 Excalibur
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原作は『予知夢』所収の第四章「絞殺る(しめる)」。
とあるホテルで、一人の男の死体が見つかった。部屋は完全な密室状態。犯人はいかなる手段を用いたのだろうか。しかも現場では”火の玉”の目撃証言も。
一方、彼には残された妻と娘があったのだが、最近複数の生命保険に加入していたことが判明する。はたしてこれは、妻による保険金殺人なのか・・・?

事件の経緯とトリックは同じだが、人物設定は大きく変えられ、ドラマとしては非常に見やすいものとなっている。
特に、原作以上に比重の大きくなった娘役の大後寿々花が好演。
それにしても水野美紀が母親役とはねぇ・・・。
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第四章「壊死る」
投稿日 : 2008/10/06 22:20
投稿者 Excalibur
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原作は『探偵ガリレオ』第三章「壊死る(くさる)」。
外部から人工的に心臓麻痺を起こさせることが出来るかどうか、が今回のポイント。
今回は犯人の名前と犯罪の手口を除けば、全くのTV用オリジナル・ストーリーだと言っても良い。しかも犯人のターゲットになるのは内海なのだ。
原作では痴情のもつれが殺人に繋がるが、このドラマでは頭脳明晰な犯人によるスマートな殺人実験。そのままドラマ化するには問題ありと判断したのだろうか。

ゲストは香取慎吾。
また、冒頭で犠牲者となる女子大生が、プールで見事なプロポーションの水着姿を披露しているのだが、誰かと思ったら蒼井そらだった・・・。
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第三章「騒霊ぐ」
投稿日 : 2008/10/06 22:20
投稿者 Excalibur
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原作は『予知夢』所収の第三章「騒霊ぐ(さわぐ)」。
「騒霊」即ち「ポルターガイスト現象」の解明が今回のテーマ。
物語の展開は原作通りだが、広末涼子扮する依頼者のキャラクターが、原作とは似ても似つかぬものに・・・。
もっともこれは湯川の相棒が男性の草薙ではなく、女性に変えられてしまったことからくる、ある種の”必然”と言えなくもない。
これまでは渋々内海に協力する立場だった湯川が、今回初めて逆に内海を巻き込むことに。
少しずつ二人の距離にも変化が・・・?
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第二章「離脱る」
投稿日 : 2008/10/05 08:05
投稿者 Excalibur
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原作は『探偵ガリレオ』第五章「離脱る(ぬける)」。
今度のテーマは幽体離脱。
少年が目撃した車が、容疑者のアリバイを証明する手掛かりに。だが少年には見えるはずのない場所だった。はたして少年の目撃証言は嘘だったのか、それとも幽体離脱した結果見えたのか・・・?
被害者や容疑者のドラマが殆ど割愛されているのは勿体無いが、少年と、その少年を使って金儲けを企む父親、そしてその親子を心配する近所に住む懇意にしている女性のドラマは丁寧に描かれており、ストーリー運びも原作に沿ったもの。
シチュエーションも原作に則っており、ロケ地の選び方も上手い。

メインゲストは小市慢太郎と虻川美穂子、少年役に今井悠貴。
蛭子能収が、図らずも事件解決の鍵を握ることになる工場長の役で出演。
そして犯人と疑われるのは石井正則と、なかなか個性的な出演陣だ。
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第一章「燃える」
投稿日 : 2008/10/04 22:37
投稿者 Excalibur
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原作は『探偵ガリレオ』所収の第一章「燃える(もえる)」。
人体発火現象の謎に湯川が挑むというもので、ストーリーは概ね原作通り。
ただ、犯人を取り巻く人物関係は幾分か変更され、トリックや動機、それに犯人自体は原作と同じだが、そのキャラクター造型はかなり異なったものに。原作を更に一捻りしており、既に読んだ人でももう一度楽しめる要素はあるものの、やややり過ぎな感も。
もっともトリックの謎解きに際して、映像でじっくりと見せてくれるのは有り難い。小説では読んでいて今ひとつピンとこない部分も、映像で見せられると説得力がある。TVドラマとしてはお金も時間も掛けているようだ。

ゲストは唐沢寿明。
それにしても福山ガリレオは、終始他人を小ばかにした態度をとり、他人の神経を逆なでしているようにしか見えない。これでは”変人”というよりも、単なる”嫌なヤツ”だ。
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