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「驚異の小宇宙 人体」
投稿日 : 2011/05/18 16:11
投稿者 久保田r
参照先
「第1回 生命誕生」

 「驚異の小宇宙 人体」とは、1989年にNHKスペシャルにて6回に渡って放映されていたドキュメンタリー番組。司会は、タモリさんと当時の番組ディレクターである小出五郎さん。電子顕微鏡やCGの映像を駆使し、約60兆個もの細胞を持つ人体の仕組みを描写している。

 「第1回 生命誕生」は、原始生命の誕生から35億年もの長い長い時間を経て進化した人間の生命誕生の瞬間と過程に迫っている内容。卵子が作られる瞬間から、排卵の瞬間、受精の瞬間、1個の受精卵が細胞分裂を繰り返して約60兆個もの細胞を持つ人体へと育つ過程、染色体の仕組み、胎盤の仕組みなどを世界初の実写映像を交えながら描写している。

 リアルに伝える実写映像の迫力には、言葉では表現できないほどの生命誕生の神秘がそこにあり、ひたすら見入るようにして画面を見続けた。母親の体内で刻々と胎児が成長する過程には、35億年もの長い時間をかけて約60兆個もの細胞を持つに至った人間の進化が忠実に営まれているということがよく分かる映像となっており、地球に人間という種が生まれた奇跡を見るような思いで鑑賞した。

 生命誕生は、あまりにも尊く神秘的なもので、映像を見ただけで全てのプロセスが理解できるというほど易しいものではないが、それでも人間の目では見ることのできない受精の瞬間から胎児がヒトの形になるまでの映像の数々は、人体の神秘に近づく手がかりとなっていてとても興味深い。最も身近であり手近である筈の人体の仕組みと内部は、まさに「小宇宙」と呼ぶにふさわしい存在。神秘的な小宇宙の世界を、久石譲さんの音楽がロマンチックに時にはドラマチックに盛り上げている。感動の一言。
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