2011年7月7日〜　毎週木曜夜11:58〜　木曜ミステリーシアター

＜スタッフ＞
原作：青山剛昌
脚本：奏建日子、他
チーフプロデューサー：堀口良則
プロデューサー：尼子大介、梅田玲子、角田正子
演出：白川士、遠藤光貴、位部将人、他
音楽：遠藤浩二
主題歌：「君とずっと…」yu-yu

＜キャスト＞
工藤新一：溝端淳平／毛利蘭：忽那汐里／毛利小五郎：陣内孝則／妃英理：大塚寧々／鈴木園子：秋元才加／高木巡査部長：土屋裕一／佐藤警部補：上野なつひ／服部平次：松坂桃李／遠山和葉：岡本玲、他

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　「真夜中のコナン、はじまる」をキャッチフレーズに、子どもの姿になる前の高校生探偵、工藤新一の活躍を描いている実写版ドラマ。工藤新一役は、ドラマ「生徒諸君！」「花ざかりの君たちへ」「BOSS」等にレギュラー出演した溝端淳平さん。毛利蘭役は、ドラマ「3年B組金八先生」「小公女セイラ」映画「ちょんまげぷりん」等に出演した忽那汐里さん。深夜という放送時間帯のため、工藤新一が活躍する場は主に夜の街をイメージした大人の人間関係。”大人のためのコナン”といった雰囲気のドラマ。

　私が観た回は、第9回。工藤新一のライバルである大阪の高校生探偵、服部平次が登場した回。服部平次を演じたのは、「侍戦隊シンケンジャー」の主役を務めた松坂桃李さん。平次の幼馴染みの遠山和葉を演じたのは、ドラマ「生徒諸君！」「タンブリング」に出演した岡本玲さん。

　ストーリーは、剣道の大会で東京に訪れた平次と和葉がひったくりの現場と遭遇するところからスタート。平次は、犯人を追いかけ、居合わせた新一が手に持っていたサッカーボールを蹴ってひったくり犯に当てて捕まえる。跳ねたボールが近くの民家の窓を割ってしまい、新一が謝りに行こうとすると、その家の中から女性の悲鳴が聞こえ、新一と平次が鍵のかかっている門から無理に入ろうとしたところへその家の主婦が帰宅し、主婦の後を追って現場へ急行すると、室内には、割れたガラスと新一の蹴ったサッカーボールと女性の死体があった。同じ室内にいた夫は、「俺は何も知らない」の一点張り。ここから新一と平次の推理合戦が始まる。

　放送時間帯が深夜ということで正直なところあまり期待していなかったのだけれども、溝端淳平さんと松坂桃李さんの共演ということで興味を引かれて見てみたしだい。いざドラマを見てみるとユニークな内容ながらもちゃんと推理しているシーンもあってなかなか楽しめる内容だった。当たり前な顔で事件現場にいる雰囲気なんかはアニメと同じ共通感があってよかった。この共通感を高めている大事な要素が、音楽。アニメのメインテーマをアレンジした音楽が要所で鳴っているので、自然とアニメと共通感を持って見ることができて実写版の内容が多少大人向けでも「コナン」のストーリーとして見ることができた。

　溝端淳平さんの制服のブレザー姿はかわいかったし、松坂桃李さんの学ラン姿はかっこよかった。ひったくり犯を追いかけて走るシーンは、一瞬シンケンレッドを思い出してしまったほど。謎解きをする際に帽子を被り直すシーンもよかった。服部平次は、重要キャラの一人。また登場する機会はあるだろうか。その時もまた観たいと思う。

　追記。
　ガラスが割れた額に入っていた大浦龍宇一さんのポスターがかっこよかった。
　米花署の森亜正義刑事を演じた金山一彦さんの芝居が芸が細かくてよかった。

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