トップページ > 記事閲覧 
「僕が笑うと」
投稿日 : 2022/06/03(Fri) 16:40
投稿者 久保田r
参照先
2019年3月26日 フジテレビ
<スタッフ>
プロデューサー:河西秀幸(関西テレビ)
演出:三宅喜重(関西テレビ)
脚本:尾崎将也
音楽:白石めぐみ
制作著作:関西テレビ

<出演>
井ノ原快彦/上戸彩/竜星涼/真飛聖/飯豊まりえ/高田翔/坂井真紀/マギー/相島一之/神保悟志/浜田学/森岡豊/たくませいこ/伊藤修子/六平直政/白洲迅/麻生祐未/吉行和子、他
記事編集 編集
Re: 「僕が笑うと」
投稿日 : 2022/06/03(Fri) 16:45
投稿者 久保田r
参照先
 祖母の危篤を知らされた恵美が急いで病院へと駆け付けると、病室ではベッドに座って笑顔で迎える祖母の姿があった。危篤の知らせは祖母自身がメールで知らせたもので、孫を呼ぶためのちょっとした悪戯であった。そこへ3人の孫が到着し、祖母は自分の幼い頃の両親の思い出を語り始める。

 祖母が孫に語って聞かせるという形で太平洋戦争時下のちょっと変わった家族の物語が描かれているドラマ。主人公は、大阪理科大学で植物の研究をしている温和な性格の鈴木重三郎。そして妻の誠子。二人は子宝に恵まれず、重三郎はそれを気にする様子はなかったが、誠子は子は産めなくても育てることはできるという思いが強く、孤児院から一人の男の子を引き取ると、やがて男の子2人、女の子2人を引き取って6人家族の大所帯となる。どんな時も重三郎は子どもたちを優しく励まし続け、誠子は笑顔で家事に精を出していたが、しだいに戦争が激しくなると状況が変わっていく。誠子が体調を崩して倒れた時、重三郎の元に”赤紙”が届く。

 戦争は国民から多くのものを奪いはしたが、その激しい戦争の最中にあって血の繋がりのない家族の絆が強く結ばれていく様は、現代社会にも通ずるものがあるように感じられた。現代のストレス社会に於いては、血の繋がりがあっても産んだ子への虐待など時に絆の希薄な家族が浮き彫りとなる。家族とは何か、親が子を思うこととは何か、子が親を思うこととは何かをこのドラマは伝えている。

 タイトルの「僕が笑うと」は、重三郎のセリフの一部。初めて引き取った子どもの浩太が家にやってきた時、重三郎はぎこちなく接していたが、笑いかけると浩太が笑顔を見せた。そして妻の誠子に「僕が笑うとあの子も笑うんやな」と父親になった実感を噛みしめるように言ったセリフ。鈴木家を象徴する印象的な一言。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -