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「Antique/西洋骨董洋菓子店」
投稿日 : 2001/10/10 23:27
投稿者 久保田r
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2001年10月8日 フジテレビ月曜夜9時スタート
脚本:岡田恵和/原作:よしながふみ/演出:本広克行/音楽:Mr.Children/主題歌「youthful days」
<キャスト>
神田エイジ:滝沢英明/橘圭一郎:椎名桔平/小野裕介:藤木直人/小早川千景:阿部寛/飯塚桃子:小雪/吉永正太:えなりかずき/内野茜:西野妙子/島崎珠美:眞鍋かをり/野間篤史:小林すすむ/佐伯記者:野仲功/中野逸子:小西真奈美/宗像克雄:辻萬長/神田源一:牟田悌三/橘紘子:生田悦子/白井富貴子:八千草薫(特別出演)、他

元天才ボクサーとお金持ちのお坊っちゃまと天才パティシエの3人が勤める謎のケーキ屋のお話。天才パティシエ小野が作るケーキは絶品。「男達とケーキ」という取り合わせから生まれるドラマに期待。小野の魔性がどこまで発揮されるかがこのドラマの鍵。(←と、思ってるのは私だけかも知れない(笑))
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ドラマで表現出来たものは?
投稿日 : 2002/01/04 23:49
投稿者 久保田r
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 私は、原作者のファンですので、原作から受けたイメージというのが強くて、どうしても画面から原作のイメージを探してしまうんですが、原作をご存知の方、ご存知でない方、このドラマは面白かったですか?
 ドラマを見て思ったのが、ハッキリと見えるということは、意外と不便なものなのだな、ということでありました。この作品は、話の舞台となっているのがケーキ屋であり、そこに勤めている男達のドラマが主体のお話でありますので、原作を読んで受ける感じでは、はっきりとした話、性がテーマのお話である筈なんです。ドラマの後半は、その辺を意識したのか、若干踏み込んだ映像(藤木直人君と滝沢英明君のキス未遂シーンとか、椎名桔平さんが藤木直人君にバラの花束を渡すシーンなど)が登場しましたが、それは視聴者サービス程度のもので、ストーリーの本筋には関係ないシーンとして扱われていました。
 ↑上にあります、スタッフ紹介の親記事の一番最後に、私は『小野の魔性がどこまで発揮されるかがこのドラマの鍵』と、書いたんですが、やはり思った通りだったな、というのが見終わってからの第一の感想です。
 ドラマ中、誰が魔性だったかと言えば、小野の兄と小野と二人同時に付き合った末に、兄と結婚した玲子でした。恋愛ドラマでないだけに、彼女の存在は、少々浮いた感があり、却って彼女が作品の魔性性を引き受けたような感じでした。月9の性(さが)からか、主人公達それぞれに恋愛を想起させる女性キャラクターとの絡みがありましたが、少し女性キャラが多過ぎたかな、と思います。
 原作でも女性キャラは登場して来ます。それも、強い個性と設定を引っ提げて。それに対する主人公の男達も、そんな女性キャラに負けない個性と性体験と過去を背負っていて、ドラマに登場した玲子の魔性を凌ぐストーリーが原作では展開されています。そういう原作の人間の中味に突っ込んだ部分に魅力を感じている者としては、今回のドラマは少し方向性が違ったかな、と、思わざるを得ない、というのが正直な感想です。
 ドラマ化という話を聞いた時、性について少し風通しが良くなるのかな?という変化を期待したんですが、そういう狙いではなかったようです。放送時間帯、キャスティングから見てもそれは分かることなんですが、じゃあ何故この作品を選んだのだろうか・・・という思いも無きにしもあらずなのです。
 ケーキ屋を通してエイジの成長物語を描くんなら、エイジと小野のキス未遂シーンを見せるとか、橘のベッドにエイジが半裸で寝ているシーンを見せるとかやめましょうよ(笑)。その程度で納得出来るような濃さじゃないんです。そういうシーンがなくても、小野は魔性だ、って分かる作品なんです。
 子供時分に誘拐されていたという陰を背負い、それを芝居で見事に明暗を付けて演じていたのは、橘役の椎名桔平さんでした。シリアスな見せ所と、メリハリを効かせたコミカルさが、ドラマを底辺で支えていたように思います。
 そして、何と言っても良かったのが音楽です。Mr.childrenの音楽は、劇中素晴らしい効果を生み出していました。シングル曲や他のドラマの主題歌だった曲というのは、その曲の主張が強く、ドラマの効果として使うには、ともすればシーンを食ってしまう勢いがあると思うんですが、台詞で語らないシーンでは、Mr.childrenの音楽がドラマを語っていました。
 ということで、ドラマ『Antique〜西洋骨董洋菓子店〜』は、椎名桔平とMr.childrenで決まり、という締めで爽やかに去りたいと思います。(どこがだ(笑))。
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第11話「終わりなき旅」
投稿日 : 2001/12/21 23:48
投稿者 久保田r
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最終回。時期が時期だけにクリスマスを背景に、各登場人物がインタビュー形式で思いを語ります。
小野が「魔性のゲイ?違いますよ」と言ってました。この語りの部分、いいのやら、悪いのやら。謎っぽいイメージを残したままでの終わり方でしたので、それはそれで良いとしても、結局小野は普通の人じゃないですか・・・。この台詞は必要だったのかなぁ・・・。
ごめんね。最終回なのに、景気いいコメントでなくて。(←注、ダジャレではない)

第11話「終わりなき旅」
「いや、でも、すげえクリスマスだったよ。ケーキ最高だったよ。でもこんなことになるなんて思わなかったよ」という、エイジの語りから始まります。
店で正太が珠美に告白をします「好きなんです!僕と付き合って下さい」
続くは小野。「こんなに楽しく働けた職場はここが最初で最後でした。神田君のおかげかな」
正太の珠美への告白「あのぉ、僕の彼女になって下さい」・・・おや?
続くは千影。ケーキの宅配に出かけた橘の代わりにバリバリと店を切り盛りする千影の元に美恵子がやって来て「私と結婚して」と言います。「分かりました」その一言で千影と美恵子は結婚します。
正太の告白「僕と結婚を前提におつき合いして下さい」・・・あれ?
続くは橘。正太の告白「僕は本気です」「正太君・・・」・・・また?
エイジが育った菜の花園のシスターからエイジの親の写真を見せられた橘は「私を誘拐した犯人でした」と語ります。ですが、それは橘の思い込みでした。小野の解説では「神田君の作るケーキの味はバターの使い方が違っていて、その作り方は昭和のある時期にとても流行していた。だからあの味を出す職人は日本中に山ほどいた」そう、橘は、ケーキの味が分からない辛党人間だったので、エイジの作ったケーキ=誘拐されていた時自分が食べていたケーキと思い込んでいたのです。過去の亡霊にこだわることをやめた橘は「今度はイタリア料理店を開く」と語ります。
と、以上の4人の語りは、桃子が撮ったインタビュー映像なのでした。
編集部でこれを見ていた上司が「で、結局神田君のお父さんは犯人なの?」と桃子に尋ねます。桃子はきっぱりと「違います。神田君のお父さんはその頃、ケーキ会社の研修でコペンハーゲンにいたんです」と、否定します。
閉店した『Antique』の前で溜め息をつく正太。そこへ珠美がやって来ます。「ごめんね。イブの日はひっぱたいちゃって。ビックリしちゃって私。お友達から始めようか」「ええっ!?」どんな告白であれ、正太は珠美に告白したようであります。
そして3年後。橘の経営するイタリア料理店『Antique』へエイジ、小野、千影が集まります。エイジはフランスで賞を取ったメダルを見せびらかします。この日の主役は、桃子。『Antique』のことを書いた本が受賞したのです。本のタイトルは「愚か者たち」。───この物語は、ケーキと4人の男達の物語である───。END

<挿入歌>「Drawing」「抱きしめたい」「雨のち晴れ(remix)」「Innocent World」「I'll be」「Simple」「Dance Dance Dance」「Everything is made from a dream」「終わりなき旅」「my life」「ゆりかごのある丘から」「ためいきの日曜日」「光の射す方へ」「いつの日にか二人で」「Image」「Dive」「CHILDREN'S WORLD」「花(remix)」「DISCOVERY」「深海」「風〜The wind knows how I feel〜」「君がいた夏」「安らげる場所」「君が好き」
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第10話「破滅の遺伝子」
投稿日 : 2001/12/12 23:30
投稿者 久保田r
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今回の用意された見せ所は、エイジと小野のキス未遂シーンであります。まぁ、確かに彼ら二人のキスシーンでしたら、ビジュアル的に恰好の良い的でありましょう。
桃子が「ダンッ!!」とテーブルを叩くシーンがきっちり撮れていないのが気になりました。
それにしても、このタイトルからのイメージと内容との間に差があるような・・・。

第10話「破滅の遺伝子」
さっぱりとヒゲを剃った橘が厨房に入って来ます。「クリスマスは、ケーキの宅配をやるからな!」俄然ヤル気の橘に、小野、エイジ、千影の士気も高まります。
店に桃子が訪れ、小野にインタビューをします。エイジに初めて会った時はどう思ったか、と訊かれ、小野は「育ててみたいと思いました。彼は才能あると思いますよ」と、答えます。それを聞いたエイジはいたく感動します。その時に会話の弾みで小野が何年も恋をしていない、という話になります。「恋を忘れた」と言う小野に桃子は体育会系のノリで食ってかかります。「ダメですよ!忘れちゃ!リハビリしましょう!今度デートしましょう!」勢いに押され、約束する小野。桃子は我に返って顔を赤らめます。
店の外で橘が店を見上げています。その姿を宗像が目撃します。「どうしたのかね?」「いや、丁度この頃だったな、と」橘は、誘拐された時のことを思い出していたのです。
厨房でエイジの作ったケーキを小野が食べます。僕が指示した配合のケーキじゃない、と小野はエイジに注意します。そんなつもりはない、とエイジは言いますが、味は小野の作るケーキとは違う味に。エイジのケーキをもう一口食べた小野は、考え込みます。
店の2階のエイジの部屋で正太がトレーニングをします。キスしたことない、と言う正太に、エイジは側にいた小野を使ってレクチャーします。「肩を抱く、顎に軽く手かける、スーっとこっちに向かせる、軽く顎を上げる、微笑む、後は近付くだけ」小野に顔を近付けるエイジ。小野は条件反射で目を閉じます。そこへ「お前ら何やってんだ?」と言いながら2階に上がって来た橘が、エイジと小野の姿を見て叫び声を上げます「うわぉぇーーーーーっ」
その後店のクリスマスツリーの前で恋談義をします。20才、22才、32才と失恋の思い出を語る橘。「誘拐されていた間、何があったか分からないから不安で、他人との付き合いに失敗してしまう」そう言う橘を、エイジと小野は神妙に見詰めます。
話を変えるようにエイジが自分の親のことを話します。「親の顔は知らないけど、ケーキ見ると優しそうな男の人と女の人が思い浮かぶ」と言う話を聞いて、橘と小野はエイジの親がケーキ職人であったことを知ります。
その話を聞いた小野は、エイジの作ったケーキを橘に食べさせて「僕から離して自由な場でもっと勉強させた方がいい」と、語ります。しかし、そのケーキを食べた橘の反応は・・・。
「俺が誘拐されてた時に食べてたケーキと同じ味なんだ」その告白に驚く、小野と千影。
クリスマスイブの前日。橘は神田ジムを訪れ、会長からエイジが育った施設の場所を聞きます。店を休んでまで橘はその場所へ行きます。施設の名前は「菜の花園」。ここに何が・・・。

<挿入歌>「Image」「Mr.Shining Moon」「ありふれたLove Story」「Dive」「ラララ」「風〜The wind knows how I feel〜」「Another Mind」「アンダーシャツ」「いつの日にか二人で」「Drawing」「Mirror」「Asia(エイジア)」「終わりなき旅」「君が好き」
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第9話「禁じられた歓び」
投稿日 : 2001/12/04 23:54
投稿者 久保田r
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小野の過去告白の回。藤木直人君を意識してか、プロモーションビデオのようなイメージ映像を使って、心理的に迫る見せ方となっています。それと関係してのことだと思いますが、普段の回よりもMr.Childrenの歌がより効果的に使われているように思いました。
今回の主役は小野ですが、橘と千影のコンビネーションがストーリーの脇をより良く締めています。

第9話「禁じられた歓び」
居酒屋で小野と二人きりになった桃子は、小野に「どうして女の人がだめなんですか?」と尋ねます。小野は答えます。「昔ひどい失恋をしましてね。自分は何も見せないし、相手も信用しない。そのクセ相手に100%求めてしまう。最低の男になってしまうんです、僕は」「完璧な兄がいます。でも、僕はそんな兄の人生をメチャクチャにしてしまった」
店に小野の兄、啓介とその妻、玲子が訪れます。小野の作ったケーキを食べて「美味しい」と言いますが、小野は二人と会おうとしません。「兄が車椅子で生活するようになったのは、僕のせいなんです。自転車で道路に飛び出した僕を庇ってそれで」エイジと千影と桃子に告白する小野。
後日、店に啓介から電話が入ります。呼び出されて公園の野球場に行く小野。その間に玲子が「主人にここへ来るように言われたんですが」と、店に来ます。その時店にいた桃子が「小野さんをそんなになるまで傷つけた人ってどんな人なんだろ」と、言った言葉に玲子は告白します。「私なの。私が裕介君を人を信じられなくしてしまったの」
「私ね、彼のお兄さんと彼と同時に付き合ってたの。啓介さんは大学の講師でとても素敵だった。でも、彼仕事で外国へ行ってしまって。そんな時電車で酔っぱらいに絡まれていたところを助けられて。それが裕介君だった。ずっと憧れてたって告白されて、それで付き合うようになった。半年して啓介さんが帰って来て、でも私は裕介君に会ってた。啓介さんとの正式な結婚式のご挨拶に家に行った時、弟を紹介された。裕介君だった。驚いた。でも私は結婚した。短い間だったけど同じ家で暮らした。啓介さんの反対も聞かず、大学受験を諦めて突然パリに裕介君は行ってしまった」
「お前が突然パリへ行ったのは、俺と玲子が暮らす家にいたくなかったからなんだろう?玲子を許してやってくれないか。俺が知らなかったと思っていたのか?玲子はすぐに話してくれた。結婚式も止めると言った。でも、お前の前では何もなかったように振舞ってくれって頼んだのは俺なんだ。正直に言うぞ、裕介。俺はきっとお前に復讐したかったんだ。俺は心のどこかでお前を恨んでたんだ。あの時お前が自転車でよろけなければこんな不自由な体になることもなかったのに、と。お前を傷つけて、心のどこかで復讐してたんだ。済まなかった」涙を流しながら兄の告白を聞く裕介。「それにな裕介。俺は玲子を心から愛しているし、玲子も俺も愛してくれている。だからもうお前はこれっぽちも罪の意識を持たなくていいんだよ」
店に戻った小野は、啓介と玲子を待たせて『クロカンブッシュ』を作ります。「僕からのプレゼントです」と言う小野の表情には、ふっきれた笑顔が。

<挿入歌>「#2601」「prologue」「また会えるかな」「Innocent World」「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜」「ゆりかごのある丘から」「思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜」「ためいきの日曜日」「その向こうへ行こう」「傘の下の君に告ぐ」「ALIVE」「I'll be」「I'LL BE」「口笛」「Dance Dance Dance」
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第8話「告白」
投稿日 : 2001/11/28 23:41
投稿者 久保田r
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「告白」という意味ありげなタイトルは、飯塚桃子のためのものでありました。この桃子という女性は、初回からずっと登場していましたが、ドラマの中での彼女の役割はこれからのような気が致します。小野の謎を解くキーパーソンに成り得るかどうか。そこが原作にない彼女の存在意義であるように思います。 さて、お気付きの方はお気付きのこの回登場のTV番組の名前が「WINGS」(笑)。それとは別に、原作本プレゼント。戦略は色々と分かりますが、果してこれはどういう結果になりますか。ドラマは原作の味を出せていますかどうか。判断は読者次第ということなのでしょうか。

第8話「告白」
編集部の桃子のところに、業界の女性友達の美恵子から電話が入ります。一緒に昼食を食べながら「最近ハマっているものは?」と尋ねられ、桃子は「『Antique』のケーキにハマっている」と答えます。
ファッション・ヘルスの看板が路上に置かれた一件の雑居ビルに入る橘。ビルの店舗案内に視線を転ずると、そこには「カウンセリング」の文字が。「カウンセリング」の部屋で、カウンセラーの前の椅子に座って「あの時の刑事に会いました」と、話し出す橘。橘の心の傷はまだ癒えていないのか・・・。
後日『Antique』に、美恵子が訪れます。「TVの取材をさせて下さい」と言う美恵子に「うちはそういうのやってないんですよ」と、エイジが断ろうとしますが、スタッフが全員女性だけ、と、聞いた橘は「やります!」と、取材を引き受けます。
取材当日、常連客も登場し、緊張と浮かれた気分の中で取材が始まります。「小野のインタビューも」と橘は美恵子から頼まれますが、小野は頑として「嫌です!」と断ります。 ド緊張で声が裏返ったり、ピースサインを出したり、ドタバタしながらも取材は終了。後日の放送を待つことになります。
そんなTV取材をハラハラしながら見ていた桃子は、編集部に帰ってから上司から急ぎの原稿を頼まれます。上司に「あの人は今ってことで神田エイジ書いてよ」と言われ、桃子は動揺します。悩みながら書いた原稿は呆気なくボツにされ「もっと面白おかしく書けよ。読者が喜ぶような!」と怒鳴られ、仕方なく桃子は書き直します。
翌日のスポーツ新聞の一角にその記事が載ります。興味半分に店に来た男性二人組から「かわいそう」と言われたエイジは、新聞を読みます。『彼はケーキ屋で傷心の日々を送っている…』という内容の記事を読み、憤慨するエイジ。そこへ、桃子がやって来て全てを告白します。
泣きながら自分の正体を明かし「ごめんなさい」を繰り返す桃子。全ての告白を聞いたエイジは「な〜んだ。だったらもっといい写真使って欲しかったぜ」と、これまでの桃子の人柄を信じて桃子を許します。橘は桃子に「ペナルティとしてこれまで以上に来店していただくこと」と言い、桃子は泣き笑いながら頷きます。
放送日。TVにかじり付くようにして見ているエイジ達。ですが「今日は予定を変更して超大物カップル離婚の話題をお送りします」という無情な仕打ちを受けます。店の放送は一体いつに?

<挿入歌>「ためいきの日曜日」「Dive」「Everything is made from a dream」「友とコーヒーと嘘と胃袋」「ゆりかごのある丘から」「思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜」「幸せのカテゴリー」「タイムマシーンに乗って」「ラララ」「CHILDREN WORLD」「雨のち晴れ(remix)」「Distance」「安らげる場所」「ALIVE」「君が好き」「臨時ニュース」「マシンガンをぶっ放せ」
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第7話「捨てられた思い出」
投稿日 : 2001/11/22 23:21
投稿者 久保田r
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7話まで来ました。方々に伏線を引きつつも、1話完結式のこのドラマ。きっと、橘がケーキ屋をやっている理由とか小野の人間関係のこととかも1話で見せてくれるのでしょうが、いささか引っ張り過ぎのような気が致します。特に小野に至っては、初回から思わせぶりな見せ方だけで未だ何の進展もなし。いい加減しびれが切れて来ました(笑)。
今まで月9を見なかった人が見ていると言われています。その人達向けに橘のベッドに寝るエイジのシーンとか美味しい演出を施していますが、果してドラマ自体のストーリー設定はどうなんでありましょう?ラストスパートに期待。

第7話「捨てられた思い出」
同棲相手の茜から「好きな人が出来たから出て行って欲しい」と言われたエイジは、その晩のうちに茜の部屋を出ます。エイジが一晩の宿を求めた先とは・・・。
朝の優雅な時間を楽しむ橘。ベッドに視線を転ずると、そこには裸の肩を晒した人の姿が。橘は立ち上がると「朝だ。起きろ」と、毛布を剥ぎます。現れたのはエイジ。エイジは橘の所に来ていたのでした。ガツガツと朝食を食べるエイジに、祖母達は目を丸くします。
『Antique』へ、背の高い少女が「パパいる?」と尋ねて来ます。「パパ?」驚く橘、エイジ、小野。そこへ千影が店に入って来て、少女が千影に飛びつきます。「パパ!」「デコちゃん」その少女は千影の子供だったのです。
厨房で千影から衝撃の告白。橘すらも経験のしたことのない、結婚、離婚、子供を千影は経験していたのです。
早上がりをしていいと橘から言われた千影は、デコちゃんを伴って公園へ行きます。「ハンガリーの音楽学校に行く」というデコちゃんに千影は「夢が叶って良かったね」と言います。「あまり行きたくない」というデコちゃんに「発つ前にケーキを食べにおいで」と言います。
深夜の厨房を独占して千影は思い出のケーキを作ります。かつて一緒に暮らしていた頃デコちゃんと一緒に作ったイチゴのケーキです。不器用ながら一生懸命に作る千影。
翌日、店に訪れたデコちゃんにそのケーキを見せますが、デコちゃんは食べずに泣き出します。「私行きたくない。パパと一緒に暮らしたい」そういうデコちゃんに千影は嘘をつきます。「パパにはもうちゃんと好きな人がいるから、デコちゃんにいられると迷惑なんだよ」泣きながら店を出て行くデコちゃん。
「私はダメな父親だ」と項垂れる千影。そんな千影に橘は「お前はダメダメくんだけど、父親としてはダメじゃないよ」と、慰めます。
出発の日。デコちゃんから手紙が届きます。「パパが大好きです」の文字の上に落ちる、千影の涙。
そんな千影とデコちゃんの為に何かしてやりたいと言うエイジ。そこで思い付いたのが、期限切れの粉で文字を書く、でした。常連客をもこき使って、近くの学校の校庭へ。そこに、大きく「がんばれデコ!」の文字を書きます。飛行機から見えるようにと・・・。

<挿入歌>「CROSS ROAD」「ゆりかごのある丘から」「逃亡者」「雨のち晴れ(remix)」「君が好き」「友とコーヒーと嘘と胃袋」「花(remix)」「Tomorrow never knows(remix)」「安らげる場所」「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜」「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜(instrumentl version)」「Drawing」「I'll be」「手紙」「終わりなき旅」「Image」「優しい歌」
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第6話「見知らぬ記憶」
投稿日 : 2001/11/16 23:29
投稿者 久保田r
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1本の電話で急変した小野の態度に、今度こそ小野の主役の回か?と、思いましたが、小野の休みを利用して一回り成長するエイジが主役の回でありました。分かってはいるんですけどね(笑)、でもそろそろ小野の謎の私生活にスポットが当ってもいいのではないかと思う今日この頃。それから橘が何故ケーキ屋をやっているのか。もう6話まで来ましたので、そろそろ終盤に向けての伏線引きに入った方が良いのではないだろうか、と少々思いました。来週からの展開に期待。

第6話「見知らぬ記憶」
客が引けた深夜の厨房で、小野はエイジにケーキ作りを教えます。厨房のそんな様子を満足そうに見た橘は、帰ろうとした店の外でエイジの親代わりの神田源一に呼び止められます。
エイジではなく橘に会いに来たと言う源一と寿司店に入る橘。その店の中で源一は「エイジを拾って下さってありがとうございます」と頭を下げます。エイジの過去を話し、これからのエイジをよろしく頼みます、と何度も頭を下げる源一。橘も源一のその気持ちを神妙に受け止めます。
その頃、『Antique』に1本の電話が入ります。「小野裕介をお願いします」と告げる女性の声。エイジから電話を取次いだ小野は、表情が急変します。
その翌日。厨房に小野の「今日は休みます」の置き手紙が。「店を開けるのは無理だ」とエイジは言いますが、橘は「店は開ける。お前が作るんだ」と、エイジに唯一出来る焼き菓子を作らせます。
千影が「美味しい」と評したエイジの焼き菓子は飛ぶように売れます。店の忙しさに見兼ねた飯塚桃子が手伝いを申し出ます。兼ねてから女性の従業員を欲していた橘は、桃子にピンクのフリフリのミニスカートの制服を着せますが、全く似合わず・・・。橘の憧れは打ち砕かれ、自分達と同じ黒いエプロンを付けさせます。
小野が佇む1件の家の前。表札には「小野」の文字が。門から見える庭に先日店に訪れたあの綺麗な女性が大きな犬と一緒にいます。その傍らには車椅子に乗った男性が。一体小野の人間関係とは・・・?
自分の作った焼き菓子が次々と平らげられていく様を見たエイジは「俺ケーキ屋になって良かった」と言います。その言葉を聞いた橘は、千影に源一を連れて来るよう頼みます。店を訪れてエイジのケーキを食べた源一は、涙混じりに「うめぇ、うめぇよ、エイジ」と繰り返します。
源一をジムまで送る帰り道、エイジは源一から本当の親のことを聞かされます。「お前を残して死んじまったお前のホントの親な、結構有名なケーキ職人だったらしい」この言葉を聞いたエイジは「そっか。そうだったんだ」と、嬉しそうに微笑みます。
みんなが帰った後に『Antique』に来た小野は、厨房の凄まじさを見て「うわっ」と驚きます。ですが、一切れ残っていたエイジの焼き菓子を食べて「へぇ」と満足そうに頷きます。
家に帰ったエイジは、同棲相手の茜から「好きな人が出来た。ゴメン。出て行ってくれる?」と告げられます。エイジはどこへ?

<挿入歌>「DISCOVERY」「Simple」「ゆりかごのある丘から」「LOVE」「光の射す方へ」「車の中でかくれてキスをしよう」「雨のち晴れ(remix)」「友とコーヒーと嘘と胃袋」「マーマーレード・キッス」「花-Memento-Mori-」「マシンガンをぶっ放せ」「ニシエヒガシエ EAST remix」「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌」「グッバイ・マイ・グルーミーデイズ」「安らげる場所」「Everything(It's you)」「Over」
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第5話「過去からの贈り物」
投稿日 : 2001/11/08 23:41
投稿者 久保田r
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橘の過去が明かされる回。苦悩する橘(椎名桔平)の表情が良いです。台詞のないシーンを顔と体で表情を表す演技が渋いです。今回は宗像と橘の大人の男同士の演技の見せ所で、張りのある回でした。終わりの方の宗像に気持ちを告げるシーンが、心に迫ります。頭を下げて肩を震わす宗像の姿に涙が出ました。

第5話「過去からの贈り物」
「おやじって甘いもの苦手なクセに何でケーキ屋やってんの?」というエイジの疑問に「バーカ。ケーキ屋の方が女の子が一杯来るんだよ」と、橘圭一郎はおちゃらけます。
新規の女性客が訪れます。「母が亡くなって、父は一人で暮らしていて、父の部屋を掃除しに行ったら、ここのレシートが幾つも出て来たので」と、椅子に座る女性客。
そこへいつものいかつい顔の男性客、宗像が入って来ます。「やだ。お父さん」何とその女性客はその常連客の娘だったのです。娘と鉢合わせになり、不機嫌な顔をしてさっさと店を出て行く宗像。
前はあんな感じじゃなかった、と言う娘にエイジは、「お父さんは何の仕事してんの?」と尋ねます。「父は刑事だったんです」その答えに強ばる橘とその橘を見る千影。娘の話は続きます「私が子供の時に起きた誘拐事件を解決することが出来なかったことを今も悔やんでいるんです。その子は無事保護することが出来たけど、犯人を捕まえることが出来なくて、その子と家族に申し訳ないことをしたって。自分だけが人生楽しむことは出来ない、と」「ケーキは、母とデートした唯一の思い出なんです」
日が変わって、今日も『Antique』には様々な常連客が訪れます。そんな中、また新たな女性がやって来ます。「裕介くんいる?」と、尋ますが不在を知ると、その女性は帰って行きます。買い物から帰って来た小野は、エイジから「キレイな女の人が先生のこと訪ねてきましたよ。裕介くんって言ってました」と、聞いて、サーっと小野は青ざめて動揺したまま厨房へと逃げます。小野と謎の美女との関係は…?
その夜、橘はエイジ達に自分の過去を告白します。「子供の頃誘拐され、それ以来俺は可哀想な子になっちまった」と、語る橘の言葉を黙って聞くエイジ達。そして橘は小野に頼みます。「『Antique』特製のガトーモカを作ってくれ」と。そのケーキは、宗像の思い出のケーキでした。
翌日、いつものように「新作のケーキを」と入って来た宗像に、橘はガトーモカを差し出します。「そういうものを貰う謂れはない」と帰ろうとする宗像に橘は「私はあの時の橘圭一郎です。もう忘れましょう。僕は元気にケーキ屋をやっている。それでいいじゃないですか」と気持ちを告げます。宗像はガトーモカの入った箱を掲げ、深々と頭を下げ、肩を震わせ「ありがとう」と、言います。
あくる日、店には宗像と娘と2人の孫が訪れます。店の中でケーキを食べた宗像の顔には微笑みが…。
「で、なんでケーキ屋やってんの?誘拐事件が関係あんの?」始めの問題に立ち返ったエイジ。「誘拐されていた時の記憶がない。だが、唯一覚えているのは、毎日犯人が買って来たケーキを食べていたことだ」謎が謎を呼ぶ…。

<挿入歌>「dive」「Mr.Shining Moon」「Prism」「I'll be」「シーラカンス」「ニシエヒガシエ」「マーマレード・キッス」「ニシエヒガシエ EASTremix」「Hallelujah」「思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜」「ゆりかごのある丘から」「Round About〜孤独の肖像〜」「【es】〜Theme of es〜」「深海」「DISCOVERY」
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第4話「小さな星」
投稿日 : 2001/10/30 23:29
投稿者 久保田r
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病弱な少女との交流を描いたストーリー。先が読める設定ではありますが、謎の男性客と橘の謎の関係や、小野、エイジ、千景の行動、その他の常連客との絡み、の中で上手くストーリーを運んでいます。1つのケーキ店から生まれるドラマ。今回は、従業員と客との触れ合いが1つになったお話でありました。

第4話「小さな星」
千景が入ったことで休憩時間が取れるようになったエイジは、その時間を利用してボクサーだった頃住んでいたジムへ行ってボクシングをします。その間に『Antique』へは、現在エイジと同棲している内野茜が女友達と二人で訪れます。エイジがいないことをいいことにエイジの過去を話す茜たち。休憩から戻って来たエイジは、自分を見るみんなの目が変わっていて「お前ら何か言った?」と不思議な顔をします。
そこへ、電話で「星のケーキ」を頼んだ女性客がやって来ます。橘は何気なく「何で星なんですか?」と尋ねますが、答えは帰って来ず・・・。
その翌日、昨日「星のケーキ」を持って帰った客、大林加世子の母が再びやって来て「作り直して欲しい」と頼みます。「娘が入院していて、星のケーキを食べたいと。イメージしていたものと違っていたようで」。その頼みを橘は聞き入れます。
例のいかつい顔の男性客が来て、またもや新作のケーキをテイクアウト。橘はこの客との接客を避け、小野も流石に不思議に思い、千景は「あれは誰だったろうか」と記憶の糸を手繰ります。
作り直した「星のケーキ」を病院まで持って行くエイジ。エイジは、加世子に直接ケーキを見せ「ほら、凄いだろう」と言いますが、加世子は頑なに「違う。こんなんじゃない」と、ケーキを払い除けてしまいます。 同棲相手の茜から、加世子はずっと入院している、という話しを聞いたエイジは、再び病院を訪れ、加世子に『Antique』へ来るように誘います。
店へやって来た加世子。小野に「自分で自分のイメージするケーキを作ってみよう」と言われ、「星のケーキ」作りに挑戦する加世子。一生懸命作る加世子の顔には最高の笑顔が。母親は娘の作ったケーキを食べて「すごく美味しい」と誉めます。エイジも「いいなぁ。こういうの」と、感動します。
そして後日・・・。閉店間際の『Antique』に加世子の両親が訪れます。「娘が大変お世話になりました」と深々と頭を下げる父親。「今日は加世子は一緒じゃないんですか?」とエイジが尋ねると、母親が「加世子は先週亡くなりました」と、告げます。「最後にあの子の笑顔を見せてくれてありがとうございました」と、感謝の言葉とともに深く頭を下げる両親・・・。
悲しみがみんなの上に降りかかります。「死んだら星になるって言うもんな。星になったんだろうな・・・」橘の呟きが店に響きます。
それから数日後。『Antique』に新しいメニューが加わります。「エトワレット・アンティーク」。それは加世子が一生懸命に作った「星のケーキ」でした。

<挿入歌>「Heavenly Kiss」「ラヴ コネクション」「Simple」「虜」「深海」「CENTER OF UNIVERSE」「BLUE」「思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜」「DIVE」「幸せのカテゴリー」「Image」「Drawing」「星になれたら」
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第3話「シトラスの誕生日」
投稿日 : 2001/10/26 23:57
投稿者 久保田r
参照先
おそらく多くの女性が悩んだことのあるダイエットが話に登場です。身体的コンプレックスとケーキという両極に挟まれて苦悩する珠美の心情は、引き金が恋愛であることから、切なさを通り越して痛みのある話となっています。
いよいよ千景が『Antique』の一員に。一見恐そうな外見の千景とケーキという組み合わせがGood!これからが楽しみです。

第3話「シトラスの誕生日」
「おばあさま!」と、喜んで出迎えた橘は、千景を見て(何でお前が?)という顔をします。父親に頼まれて橘を監視していたと知って、橘は渋い顔をしますが「それが親の心ですよ」と祖母から言われ、橘は納得します。
常連客の一人、気難しい顔の男性客が「新作を」と言って店に入って来ます。橘はその客との接客避け、エイジに接客を頼みます。ケーキ屋を営む橘に謎の男性客。橘の過去に一体何が・・・?
そして、今回の話の主役、島崎珠美が店へやって来ます。また見るだけで帰ってしまうのかと思った矢先、珠美は「このケーキを下さい」と注文します。ケーキを前にして明るい笑顔を見せた珠美でしたが、一口も食べないうちにフォークをトレイに戻してしまいます。そして、逃げるように店を出ようとして、倒れます。
翌日、昨日のことを謝りに来た珠美は、「高校の時に先輩から『太ってる』という理由でフラれて以来ずっとダイエットしている」と告白します。「痩せて綺麗になって、見返してやりたい」という珠美は、エイジに先輩に見せつける為の彼氏役を頼みます。
エイジが珠美の為にでかけてしまった為に店内は人が足りず、てんてこ舞い。そこで、橘は、店の前で見張っている千景を呼びつけ手伝わせます。
自分をフった先輩を待ち伏せる珠美とエイジ。延々待ち続け、やっと現われた先輩に向かって、珠美はエイジの腕に自分の腕を絡ませて歩き出します。しかし・・・。珠美の思いは届かず、遂に先輩は珠美に気付くことなく通り過ぎます。
泣きじゃくる珠美。「18才の誕生日の前日に告白してフラれて、翌日からケーキを食べれなくなった」「一度食べたらダメになっちゃうんじゃないかと思って、何も食べれなくなって行った・・・」と、これまでの辛い胸の内を吐き出します。しかし、思っていたことを全て吐き出してすっきりしたのか、珠美はエイジの「今、何が食べたい?」という問いに泣き笑いながら「ケーキ」と答えます。
閉店間際の『Antique』へ戻ったエイジと珠美。エイジは残っていたケーキにろうそくを立て、誕生日ケーキに見立てて珠美の誕生日を祝います。
そして・・・。橘は、サラリーマンの仕事は向いていないという千景を雇い『Antique』の従業員とします。

<挿入歌>「雨のち晴れ(remix)」「マーマレード・キッス」「Love is Blindness」「Dive」「友とコーヒーと嘘と胃袋」「蜃気楼」「さよならは夢の中へ」「Prism」「デルモ」「Mirror」「everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-」「everybody goes(instrumental Version)」「ALIVE」「車の中でかくれてキスをしょう」「ラヴコネクション」「旅人」
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第2話「愛の井戸」
投稿日 : 2001/10/18 23:31
投稿者 久保田r
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小野役の藤木直人君がまだ話の主人公でないせいか、いつも微笑んでばかりなんですが、その笑みがなかなか魅力的だと思いました。小野が主人公の時の彼の演技に期待。
そして、橘役の椎名吉平が良いですね。コミカルないい男をさり気なくタイミング良く演じているので、彼の底力でお話の舞台が保たれているような気がします。ここへ次回からは千景役の阿部ちゃんが加わると思いますので、キャリアのある彼らの力に期待です。

第2話「愛の井戸」
元天才ボクサー、神田エイジの行方を求めて「Antique」へやって来た飯塚桃子は、実物のエイジと会って動揺します。先ずは気を落ち着かせようとケーキを食べ、思わず「美味しい!」と声を。編集局の中では可愛げのない彼女もここのケーキを前にしては、難しい顔も消え去ります。
そこへ、一組のカップルが入って来ます。オーダーを取りに来たエイジの顔を見た男は「お前。天才ボクサーの神田エイジじゃねぇか。お前こんなとこで何やってんの?あんなに強かったお前が。ケーキ屋なんて何の役に立つんだよ」と、まくしたてエイジの怒りを買います。橘は、掴み掛かろうとするエイジを引き止め、従業員として接客するよう注意します。
エイジに食って掛かった男、鬼塚トオルは、連れの波子から「子供ができた。だからボクシングやめて」と宣言されます。鬼塚トオルは反射的に「俺の?」と言ってしまい、波子から水を打っかけられ、橘から「バカな男」と言われます。事の次第を静観していた飯塚桃子は、自分の素性も明かさず帰ります。
神田ジムを訪れるエイジ。ついこの間までそこにいた筈の自分を思い出し、切ない思いを噛み締めます。
エイジから何とか取材を取りたいと思う飯塚桃子は、今日も「Antique」を訪れケーキを食べます。そこへ波子がやって来て、エイジに「ボクシングと今の仕事とどっちが好き?」と尋ねます。微妙な表情で微笑むエイジ・・・。
鬼塚トオルの試合の日。まばらな観客席の中で波子は試合を見詰めます。パンチを喰らい、倒れる鬼塚トオル。カウントダウンの声がこだまする中、波子はエイジの言葉を思い出します。「もう一度ボクシングやれるんだったら、何でもするよ、俺は」。波子は立ち上がり「立てっ!立てトオル!!」と叫びます。
しかし、その叫びも届かず鬼塚トオルは試合に負けます。でも鬼塚トオルは「ボクシングはやめない」と言います。「お前とも結婚したい。お前と子供を育てたい」と気持ちを告げ、納得した波子は「産んでやるか」と、頷きます。店に残った最後のケーキを「ウェディングケーキだ」と言って、持ち帰る鬼塚トオルと波子。「ケーキ屋も少しは役に立つじゃん」鬼塚トオルの不器用な感謝の言葉がそこに───。

<挿入歌>「ジェラシー」「マーマレード・キッス」「ALIVE」「Tomorrow never knows(remix)」「ニシエヒガシエ」「NOT FOUND」「Brandnew my lover」「ニシエヒガシエ WESTremix」「CENTER OF UNIVERSE」「Everything(It's you)」「ラララ」「ボレロ」「いつの日にか二人で」「CHILDREN'S WORLD」
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第1話「天使の羽」
投稿日 : 2001/10/10 23:33
投稿者 久保田r
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先ずは3人の男達が邂逅するシーンから。個人的に小野がこのお話の主人公であると思っていた私は、小野からスタートすると思っていましたので、「闘う男:神田エイジ」からスタートしたのに少し驚きました。(このお話は3人の男の誰が主人公でも良いのだが・・・)ということは、これから始まるドラマは、私の期待する小野中心の魔性ドラマではなくて(笑)、神田エイジが軸となって進んで行くのかも知れません。

エイジは、ボクサーにとって致命傷である目の故障を機にボクシングを引退。天才パティシエ小野は、「君の腕は天才だ」と褒められながらも勤め先をクビ。オーナーの橘は、自分で会社を辞めて「ケーキ店を始める」と宣言。
橘は小野の腕を買って「ぜひうちの店に」と誘います。小野の瞳に見詰められ、ぎこちなく視線を反らす橘。
昼12時〜夜12時という変則営業の「Antique」に、深夜ランニングをしていたエイジが訪れます。無類のケーキ好きのエイジは、小野の作るケーキの味に惚れ込んで弟子にしてくれるよう頼み込みます。ケーキ店らしく女の子の従業員を欲していた橘ですが、小野の「お願い視線攻撃」に負けてエイジを雇います。
店には個性ある常連客が次々登場。おそらく回を追うごとに彼らとのドラマがある筈。今回は、その中の一人の女性がドラマを起こします。
「結婚するのでウェディングケーキを作って欲しい」という注文を受け入れ、『天使の羽』をコンセプトにケーキを作ります。ところがある日、エイジは教会から暗い顔をして出て来た彼女を見ます。ケーキを渡す日。時間に大分遅れて現れた彼女に表面上つつがなくケーキを渡すエイジ達。しかし、浮かぬ顔で重い足取りで帰る彼女の後ろ姿に、エイジは思い余って追いかけます。
公園で暗い顔で座り込む彼女の側に腰掛け事情を聞くエイジ。「昔キャバクラで働いていたのがバレて婚約破棄された」と聞いて、「相手の男バカだなぁー」と、彼女を慰めます。そして、その場でケーキの箱を空け、二人で食べます。彼女は泣き笑いしながらも美味しそうに。

という感じで第1話は終了。ところどころでエイジと橘の小さなバトルがあったりして、結構楽しいドラマです。次回は、店の前で延々様子を見ていた謎の男、小早川千景が登場しそうで楽しみです。千景をどんな風に演じてくれるのか、阿部ちゃんに期待です。

音楽がとても良いと思いました。私はミスチルを殆ど聞いていませんが、シーンで使われた曲の使い所がいいな、と思いました。挿入歌をここにメモ。

「prologue」「printing」「Dance Dance Dance」「I'll be」「友とコーヒーと嘘と胃袋」「Simple」「ジェラシー」「蜃気楼」「マーマレード・キッス」「さよならは夢の中へ」「安らげる場所」「花」「つよがり」「優しい歌」
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